先週のイーサリアムとリップルは、ともに週後半で暴落を迎えました。
同時期にイスラエル情勢が悪化し、アルトコイン市場に影響を与えたようです。
イーサリアムとリップルは、先週ゴールデンクロスを迎えたものの、すぐにデッドクロスが起きてしまいました。
先週の主要アルトコイン市場について、詳しく解説します。
要点
先週のイーサリアム市場
まずは先週のイーサリアム市場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
先週のイーサリアムは、相場の乱高下が起きています。
まず8日の始値が50万3027円だったのに対し、終値は54万6123円まで伸びました。
前日と比べて約8.6%も上昇しています。
移動平均線も9日に青の5日線が赤の25日線を追い越し、ゴールデンクロスを果たしました。
しかし12日から13日にかけて、大幅な値下がりが起きています。
12日の始値は52万7280円でしたが、13日の終値は43万7251円まで下がりました。
2日間で約17.1%もの暴落で、13日には暴落の影響でデッドクロスが起きています。
14日以降は回復の兆しが見られるものの、しばらくは暴落の影響が残りそうです。
先週のリップル市場
続いて先週のリップル市場を見ていきましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
リップルも週後半の暴落が目立ちました。
10日から4日連続で陰線が並んでおり、12日から13日にかけて下落率が高い状況です。
10日の始値は92.653円でしたが、13日の終値は64.848円まで落ちました。
この間の下落率は約30%にもなります。
相場変動の起きやすい仮想通貨ですが、4日間で約30%の下落は、最近では珍しい数字です。
リップルは週前半こそ好調で、9日は95.142円の高値を記録していました。
そのため再度の100円超えも視野に入っていたでしょう。
しかし12日以降に売り注文が殺到したため、60円台まで下がっています。
移動平均線も11日にゴールデンクロスを迎えながら、翌日にデッドクロスが起きました。
週後半の暴落の影響は、これからもしばらく残りそうです。
イスラエル情勢がアルトコイン市場を直撃か
イーサリアムとリップルの暴落の原因は、イスラエル情勢と考えられます。
NHKの報道によると、イランが13日から14日にかけ、イスラエルに対する大規模攻撃を仕掛けました。
無人機や多数のミサイルを使っているため、世界に衝撃を与えています。
特定国の情勢悪化は、仮想通貨だけでなく、ほかの金融市場に影響を及ぼす傾向です。
Coinpostは、仮想通貨から米国債や米ドルへの資産逃避を報じました。
イランの攻撃を受け、多くの投資家が資産移動を試みたようです。
ロシアによるウクライナ侵攻や、ハマスとイスラエルの紛争の時期でも、仮想通貨市場の集中的下落が起きました。
以上から世界的有事は、仮想通貨市場に響きやすいようです。
今回のイスラエル情勢悪化の時期でも、イーサリアムとリップルの価値が大きく下がりました。
まとめ
イーサリアムとリップルは、先週後半に大幅な値下がりを示しています。
イランによるイスラエルへの攻撃を受け、多くの投資家が仮想通貨を売却したようです。
その結果、米国債や米ドルなどへ資金移動させたと見られます。
このように世界的有事が起きると、仮想通貨市場が影響を受けがちです。
今後も世界情勢の変化が、イーサリアムとリップルの各市場に影響するかもしれないので、ニュースを注意深く見守りましょう。