今週のイーサリアムとリップルは、ともに不調でした。
とくにリップルはデッドクロスが起きており、下落トレンドの本格化を思わせます。
主要アルトコイン2銘柄は、売り注文が集まっていました。
4月下旬からイーサリアムとリップルは、下落傾向が続いています。
近日中のトレンド反転も難しいでしょう。
主要アルトコイン2銘柄について、今週の値動きをまとめました。
要点
今週のイーサリアム市場
まずは今週のイーサリアム市場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
今週のイーサリアムはゴールデンクロスを逃し、低調が続きました。
週の初めである6日から10日にかけて、陰線が多くなっています。
6日の始値が46万8329円だったのに対し、10日の終値は43万9583円まで下がりました。
5日間で約6.1%の下落率なので、集中的な値下がりがうかがえます。
このようにゴールデンウィーク明けのイーサリアムは、全体的に不調でした。
移動平均線は青の5日線が4日に一旦上を向いたものの、7日から再び下降線に転じています。
短期トレンドがゴールデンウィーク中に好転したと見せかけ、平日になると再び下落傾向を迎えました。
以上から今後もイーサリアムの値下がりに要注意です。
今週のリップル市場
続いて今週のリップル市場を見ていきましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートで検証します。
リップルは6日の価格上昇が目立ったものの、以後は4日連続で陰線が並び、相場ダウンに追い込まれました。
6日の始値は79.038円だったのに対し、終値は81.993円で、約3.7%の上昇率を記録しています。
一方7日以降は4日連続でマイナスだったので、最終的な価格水準は下がりました。
10日の終値は76.168円まで下がっています。
5月6日は4月28日以来、1週間ぶりに80円超えの終値を記録しました。
しかしその反動で売り注文が殺到したのでしょう。
移動平均線は5月5日にゴールデンクロスが起きました。
同日に5日線が赤の25日線の上へ突き抜けた形です。
しかしゴールデンウィーク明けの不調の結果、11日にデッドクロスを迎えています。
以上から今後のリップルも、冷え込みに注意しなければなりません。
アルトコイン市場は下落トレンドの最中か
アルトコイン市場は全体的に下落トレンドの最中と考えられます。
イーサリアムとリップルはともに、4月下旬から段階的な値下がりを迎えているからです。
以上から5月は、アルトコインに逆風が吹き続けるかもしれません。
下落トレンド本格化の原因として、ローソク足の長すぎる上ヒゲもあります。
上はイーサリアム日足チャートの6日のローソク足です。
リップルも同日に、似た形のローソク足が示されています。
上ヒゲが長いと、大きな高値の直後に、売り注文の殺到で終値が落ち着いたことを意味します。
そこから売り圧力が強まり、以後の下落につながったのでしょう。
長すぎる上ヒゲで投資家心理が後ろ向きになり、下落トレンドに拍車をかけた可能性があります。
まとめ
イーサリアムとリップルは、下落トレンドが本格化した印象です。
とくにリップルはデッドクロスが起きており、今後も売り圧力に注意しなければなりません。
次週のアルトコイン市場も、盛り上がらない可能性があります。
イーサリアムとリップルは4月下旬から下落傾向が続く状況です。
5月6日には両銘柄の日足チャートで、長すぎる上ヒゲのローソク足が記録されました。
ここで売り注文が殺到し、以後の下落を誘発した可能性もあります。
今後もアルトコイン市場の冷え込みが想定されるので、落ち着いた投資行動を心がけてください。