今週のイーサリアムとリップルの各市況を紹介します。
2銘柄とも下落トレンドが続いていますが、今週はその勢いが弱まった印象です。
しかし回復の兆しは見えないため、今後も油断はできません。
イーサリアムとリップル市場における最近の状況をまとめました。
要点
今週のイーサリアム市場まとめ
まずは今週のイーサリアムの値動きを確かめましょう。
GMOコイン販売所における日足チャートで検証を進めます。
今週のイーサリアムも全体的に下落傾向でしたが、その勢いは弱まった印象です。
週の初めである16日の始値は26万8319円でした。
今週は下落と上昇が交互に続きましたが、下げ幅が大きかった印象です。
記事投稿時点で終値確定の最終日である19日は、25万0928円で締めになっています。
先週末の回復基調から、再び下落傾向が始まっているため、今後も油断はできません。
今週のリップル市場まとめ
続いて今週のリップル市場を確かめましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
リップルも今週は緩やかな下落傾向でした。
週の初めである16日の始値は55.605円です。
19日は前日比上昇でしたが、その終値は52.194円でした。
50円台前半の攻防が続いていますが、下落時の幅の方が大きく、安値取引のトレンド自体は続いています。
11日までのような大幅な下落は見られません。
しかし仮想通貨の現物取引をしている場合は、今後の値動きにも注意が必要です。
今週の主要アルトコイン市場で緩やかな下落が起きた要因は?
イーサリアムやリップルにおける緩やかな価格下落傾向の要因として、以下が挙げられます。
・USTショックの余波
消費者心理の冷え込みは、世界的なインフレに歯止めがかからないことが要因でしょう。
最近ではアメリカにおいて、小売大手のウォルマートやターゲットの業績悪化が話題です。
買い物を控えるような消費者心理の悪化が、景気に影響を及ぼしているようです。
テラフォームラボ開発のステーブルコインであるテラUSD(UST)の暴落の影響もまだ続いています。
ステーブルコインは特定の法定通貨との価値連動により、従来の仮想通貨より価格変動が安定しやすいとされていました。
そのためUSTショックによる投資家の動揺は、まだ続いているとされます。
インフレやUSTショックの余波が、今週もアルトコイン市場に影を落としているようです。
今後の主要アルトコイン2銘柄の値動きは?
今後のイーサリアムとリップルも、慎重に価格推移を見守る必要があるでしょう。
仮想通貨や世界経済に関するネガティブな情勢が続いているからです。
一方でトレンド転換につながりそうなニュースも見られました。
イーサリアムでは6月8日にパブリックテストネット「Ropsten」が稼働開始します。
これはアップグレード「The Merge」の最終テストなので、開発進展がうかがえるでしょう。
リップルでも19日に開発会社が、炭素市場への投資計画を明かしました。
環境への取り組みのアピールにより、仮想通貨としての信頼性を上げる狙いも見られます。
このようにポジティブなニュースが続けば、それぞれの市場価格を押し上げるかもしれません。
以上からトレンドの転換もそろそろ見極めたいところです。
まとめ
今週はイーサリアムもリップルも、緩やかな相場下落傾向でした。
世界経済や仮想通貨に関して、まだネガティブな情勢が強く、投資家の弱気心理が根づいているからでしょう。
しかしイーサリアムのアップデートや、リップルの事業進展などのポジティブなニュースがあれば、市場価格を押し上げるかもしれません。
トレンドの切り替わりを待ちながら、今後の価格推移を見守りましょう。