5月23日からの週では、主要アルトコインの景気が上向いた印象です。
イーサリアムは23日にゴールデンクロスを果たし、リップルも価格水準を上げています。
今後も各市場で追い風が続くでしょう。
最近のイーサリアムとリップルの市況と、その背景を解説します。
要点
【5月23日~】イーサリアムの値動き
まずはイーサリアムの値動きを見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
イーサリアムは、上昇トレンドを本格化させました。
ゴールデンクロスを味方につけ、価格を伸ばしているからです。
23日の始値は24万5767円でしたが、終値は25万0615円まで上がりました。
一日で約2%の上昇率を示しています。
翌日は反動により、元の水準まで価格が下がりました。
しかしそこからは値上がりの日が多く、週の最後である28日の終値は25万4174円まで伸びています。
イーサリアムは5月中旬以降、陽線の多い状況が続きます。
5月12日の始値は23万5726円だったので、そこから28日の終値にかけて約7.8%の値上がりです。
移動平均線では、赤の25日線を青の5日線が下から突き抜けるゴールデンクロスが起きました。
これが上昇トレンドを決定づけています。
今後もゴールデンクロスを評価した買い注文が殺到するでしょう。
イーサリアム市場は、今後も追い風が続きそうです。
【5月23日~】リップルの値動き
リップルの価格動向を見ていきましょう。
こちらもGMO販売所の日足チャートによる検証です。
リップルは25日以降の価格上昇が目立ちます。
25日の始値は61.733円でしたが、28日の終値は65.505円まで伸びました。
この間の上昇率は約6.1%です。
とくに26日の上げ幅が大きめですが、その反動を迎えることなく価格を伸ばし切った点が印象に残ります。
リップルは17日から18日にかけての高騰以来、レンジ相場が続きました。
しかし26日に決定的な値上がりが起きてから、価格水準をさらに一段と上げています。
この動きは、最近の好景気を象徴しているでしょう。
移動平均線では、19日にゴールデンクロスが起きました。
発生から時間がそれほど経っていないため、投資家心理の前向きな状況が続いています。
以上から移動平均線による分析でも、リップルの追い風は続きそうです。
イーサリアムも23日にゴールデンクロスを迎え、価格水準を上げていることから、リップル主導によるアルトコインの活気がうかがえます。
米国のデフォルト懸念後退が仮想通貨市場を後押し
イーサリアムとリップルの好景気の背景は、米国のデフォルト(債務不履行)懸念の後退です。
日本時間28日にジョー・バイデン大統領がケビン・マッカーシー下院議長と、連邦議会への債務上限引き上げ法案の提出方針で原則合意しました。
これが経済的にポジティブなニュースとなり、仮想通貨の投資家を安心させたのでしょう。
以上の背景が、イーサリアムとリップルの買い注文殺到につながったとみられます。
今回の動向は米国内の財政的危機の解決が近づいたとして、投資家には朗報ととれます。
それまでの米国では、史上初のデフォルトが懸念されていました。
現実になると世界的な大ニュースになり、仮想通貨でもパニック売りが出たでしょう。
危機を脱する可能性から投資家たちが安心して、強気の買い注文が増えたとみられます。
米国のデフォルト回避の可能性は、イーサリアムやリップルの投資家を前向きにさせたようです。
まとめ
イーサリアムで23日にゴールデンクロスが起き、アルトコイン市場が活気づいています。
リップルも上昇トレンドが続いており、今後も市場全体で好景気が続きそうです。
米国でデフォルト回避の糸口が見えたので、投資家たちの安心がうかがえます。
ただし法案が通らないことで、経済情勢が再びネガティブになるかもしれません。
このような注意点はありますが、今後もアルトコイン市場は前向きな市況が続く可能性があります。