今週のイーサリアムとリップルは、全体的に下落ムードでした。
イーサリアムではデッドクロスが迫り、リップルはゴールデンクロスを逃しています。
このままアルトコイン市場全体が冷え込むかもしれません。
最近の値動きを見ましょう。
要点
今週のイーサリアムの値動き
まずは今週のイーサリアムの市況を見ましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートで検証します。
今週のイーサリアムは、全体的に下落が続きました。
4日から8日まで陰線が並んでいるからです。
4日の始値は27万6313円でしたが、8日の終値は25万6357円まで下がっています。
この間の下落率は約7.3%です。
移動平均線でも長期の25日線に対し、短期の5日線が下へ突き抜けそうになっています。
これはデッドクロスのサインであり、成立すればイーサリアムで下落トレンドが続くかもしれません。
4日から値下がりが長く続いたため、5日間における価格の平均値が下がり始めました。
次週からは、デッドクロスをめぐる攻防がメインになりそうです。
今週のリップルの値動き
続いてリップルの値動きを見ましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートで検証します。
リップルも4日から7日まで陰線が続きました。
4日の始値は68.967円でしたが、7日の終値は64.839円まで落ちています。
この間の下落率は約6%でした。
イーサリアムと同様に、今週のリップルも下落が集中しています。
その結果移動平均線では、ゴールデンクロスを目前で逃しました。
5日をピークとしながらも、再び下降線に入っています。
イーサリアムでデッドクロスが迫っているので、リップルもこのまま下落トレンドに突入するかもしれません。
今後の値動きに注意を払いましょう。
NFT市場の冷え込みがアルトコイン市場に影響か
今週のアルトコイン市場の冷え込みは、NFTでのネガティブなニュースの影響でしょう。
Cirrus氏のTwitterによると、NFT市場で以下の現象が起きています。
訳(5行目まで):ここ数日間にわたり、NFTの歴史上最悪レベルで清算が殺到しており、本当にこの現象は見たことがありません。ここ96時間で1244件の清算です(水面下以外でローン返済のために資産を売らなければならなかった例を除く)
ちなみに前年において、1日に清算されたNFTの平均は10~15件程度でした。
またCoinpostは5日報道で、大量のNFT清算の影響を受けた例として、アニメアート系の「Azuki NFT」から派生した「BEANZ」を紹介しました。
https://coinpost.jp/?p=471081
こちらでは、供給量の3%が清算を受けています。
Azuki NFTでは派生コレクションの「Elementals」が、6月28日のプレセールで約50億円を売り上げました。
しかし販売方法や一部デザインがオリジナルシリーズと似すぎていることから批判を受け、公式アカウントが謝罪しています。
イーサリアムのブロックチェーンは、NFTの生成や発行にもよく用いられます。
同市場でネガティブな動向があると、仮想通貨としてのイーサリアムにも影響するのでしょう。
これにリップルなどもつられて、アルトコイン市場全体の活気が弱まったようです。
まとめ
今週のアルトコイン市場は、下落が集中しています。
イーサリアムでデッドクロスが迫り、下落トレンドへの転換がうかがえる状況です。
その背景としてNFTでの大量清算や、Azuki NFTでのトラブルが考えられます。
各銘柄の移動平均線を見る限り、次週は市場がさらに冷え込むかもしれません。
今後の値動きを慎重に見守りながら、売買を判断しましょう。