今週のイーサリアムとリップルは、明暗が分かれました。
イーサリアムは値上がりが連続しましたが、リップルはレンジ相場が続いています。
前者は9月に大型アップグレードプロジェクト「The Merge」が完了の見通しで、その影響から需要が増しているのかもしれません。
最近における、イーサリアムとリップルの値動きを解説します。
要点
今週のイーサリアムの相場まとめ
今週のイーサリアム相場を確かめてみましょう。
GMOコイン日足チャートによる検証です。
今週のイーサリアムは、週の前半で値上がりが続きました。
そのため上昇トレンドへの再転換の兆しが見えます。
週の始まりである8月29日の始値は19万9014円でした。
ここから値上がりが連続した結果、9月1日には21万6037円まで上がっています。
この間の上げ幅は約8.6%です。
今週のイーサリアムは20万円突破があり、トレンド再転換をうかがわせます。
今週のリップル相場まとめ
続いて今週のリップル相場です。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートで検証を進めます。
今週のリップルはレンジ相場が続きました。
上昇があったのは8月31日から9月1日の2日間ですが、それほど目立っていません。
8月31日の始値は44.419円ですが、9月1日の終値は45.405円でした。
この間の上げ幅は約2.2%しかありませんでした。
そのあとはジリジリとした値下げが続く状況です。
以上から今週のリップルは、静かな情勢が続いています。
今後のイーサリアムとリップルの値動きは?
今後のイーサリアムは、短期的にはThe Merge効果で上昇を期待できます。
一方でリップルは、ほかの市場の景気次第といえます。
イーサリアムは8月下旬に、ジャクソンホール会議の影響で集中的な値下がりを受けました。
FRP(連邦準備制度理事会)のジェローム・パウエル議長が会議内で、米国における長期的な利上げが続く見解を示したからです。
しかしジャクソンホール会議の影響が一服した今週は、再び値上がりを迎えました。
9月完了予定の大型アップグレードプロジェクト「The Merge」に対する期待感が背景でしょう。
アップグレードの成功を期待する人々が、我先にとイーサリアムを買い集めているようです。
イーサリアムを狙っている場合は、今後も経済ニュースの影響に注意してください。
しかしThe Merge効果による上昇トレンドも視野に入ります。
最近のリップルは、イーサリアムの「The Merge」のようなポジティブなニュースが見当たりません。
今週は価格を伸ばすときがあっても、イーサリアムほどの勢いは見られませんでした。
決め手に欠けるぶん、需要も伸び悩んでいるのでしょう。
現状のリップルは、世界経済の影響を受けやすいことが予想されます。
今後もアメリカでは、日本時間7日に貿易収支、13日に消費者物価指数が発表予定です。
近年のインフレ懸念から、ともにネガティブな結果が予想されます。
その影響から、リップル価格は今後も伸び悩むかもしれません。
9月に「The Merge」を控えている影響から、イーサリアムは今後もリップルより躍動的な値上がりを続けるでしょう。
一方のリップルは、しばらくネガティブな情勢に耐える展開が続きそうです。
まとめ
今週はイーサリアムが上昇トレンド転換の兆しを見せましたが、リップルにはポジティブな材料が見当たりませんでした。
イーサリアムはThe Mergeによる期待感から、集中的な価格上昇が今後も訪れそうです。
しかしリップルは、これからも慎重な見方が重要になります。
今後のアルトコイン市場は、イーサリアムの熱気にしばらく注目が集まるでしょう。