イーサリアムは先週あたりから価格水準が落ちはじめました。
リップルも上昇と下落を繰り返し、一進一退の状況でした。
ともに週明けの9日は大幅に値を下げる見通しで、デッドクロスが迫っています。
移動平均線の交差が今週起きれば、下落トレンドに転じるかもしれません。
イーサリアムとリップルの近況をまとめました。
要点
先週のイーサリアムの値動き
まずは先週のイーサリアム市場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
先週のイーサリアムは、陽線の日が6日しかありませんでした。
週初の2日から4日連続で値下がりを迎えています。
9月28日にゴールデンクロスを迎えたイーサリアムですが、勢いが止まりました。
週初からの陰線の連続で、イーサリアムは価格水準を落としています。
2日の始値は24万3915円でしたが、5日の終値は23万4217円でした。
この間の下落率は約4％です。
陰線の連続によって、イーサリアムの勢いが止まっています。
移動平均線も2日から下り坂に入り、デッドクロスの危機を迎えました。
記事投稿時点で、9日は終値未確定ですが、1日だけで約3％の値下がりのおそれがあります。
ここで狼狽売りが集まると、トレンド反転が決まるでしょう。
今週は慎重に価格推移を見守り、次の上昇トレンドまでガチホか、損切りするか決めましょう。
先週のリップルの値動き
続いてリップルの値動きを確かめましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
先週のリップルは、一進一退の様相でした。
そのなかでは、4日の値上がりが顕著です。
イーサリアムは4日に陰線だったので、リップル独自の値動きでした。
以上から先週のリップルは、価格水準を保っています。
4日の始値は74.915円だったのに対し、終値は77.263円でした。
この日は約3.1％の上昇率です。
週を通して、陽線は4日と6日しかありませんでした。
陽線のときの上昇率は大きめですが、陰線が多いことで、一進一退だったのでしょう。
一方でリップルでも、移動平均線はデッドクロスが近いといえます。
9日は大幅に値下がりする見通しです。
こちらは1日で約3～4％の下落率にいたるでしょう。
以上からリップルも、今週から下落トレンドに入るかもしれません。
イーサリアムとリップルは今週デッドクロスか
イーサリアムとリップルは、今週デッドクロスを迎える可能性があります。
9日に2銘柄とも、大きめに値を下げる見通しだからです。
背景として、イスラエルとイスラム組織「ハマス」の衝突による、中東の地政学リスクがあります。
ロイター通信の9日の報道によると原油の北海ブレント先物、米WTI先物がそれぞれ約4ドル上昇しています。
アルトコイン市場の今回の不安材料は、ロシアによるウクライナ侵攻時と似ています。
2022年の侵攻発生時は原油価格が高騰し、米国ではインフレ懸念から利上げを繰り返しました。
以上の影響で、仮想通貨はたびたび暴落に見舞われたのです。
10月9日時点でも、FRB（米連邦準備制度理事会）では年内再利上げの機運があります。
原油価格の高騰を受けて、金融引き締めに傾けば、イーサリアムやリップルの市場が影響を受けるでしょう。
まとめ
イーサリアムは上昇の勢いが止まる一方、リップルは一進一退を続けていました。
しかし週明けの9日に、両銘柄はまとまった値下がりを迎える見通しです。
移動平均線でもデッドクロスが迫っており、トレンドが転換するかもしれません。
イスラエルとハマスの衝突により、原油価格が高騰したため、世界経済でインフレの懸念が高まっています。
米FRBがこれを受けて利上げ機運を高めれば、仮想通貨市場への影響があるでしょう。
以上から今週以降は、アルトコイン市場を慎重に見守ってください。
