先週からイーサリアムとリップルの勢いが弱まっています。
とくにリップルはデッドクロスを迎えており、今後市場の冷え込みが懸念される状況です。
イーサリアムをはじめ他のアルトコイン市場が、リップルの下落トレンドに追従するかもしれません。
主要アルトコインである2銘柄について、最近の市況をまとめました。
各市況を踏まえて、値動きの背景も解説します。
要点
最近のイーサリアム市場
まずは先週からのイーサリアム市場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
イーサリアムは、14日から17日にかけて不安定な相場でした。
14日と16日、17日で陰線が並び、価格水準を下げています。
先々週までイーサリアムは陽線が多かったので、ここまで陰線が並ぶのは久々です。
これまでの上昇トレンドの勢いが弱まってきたのでしょうか。
14日の始値は30万8616円でしたが、17日の終値は28万3798円まで下がりました。
この間の下落率は約8.0%です。
最近のイーサリアムとしては、大幅に価格を下げています。
移動平均線も青である5日線が、14日に下降線へ入りました。
一方で赤の25日線は、ゆるやかな上昇を続け、5日線との距離を縮めています。
5日線が25日線の下へ通り抜ければデッドクロスです。
その場合、イーサリアムの下落トレンドが決定的になるでしょう。
今後は移動平均線の動きにより、景気が冷え込む可能性に要注意です。
最近のリップル市場
続いて先週からのリップル市場を見ていきましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
リップルも先週から下落傾向へ入っています。
18日にはデッドクロスを迎え、さらなる下落が懸念される状況です。
14日は始値が105.188円でしたが、終値は91.547円まで下がり、この日だけで約13.0%の暴落でした。
17日の終値は、88.851円まで下がっています。
14日の始値との比較では、約15.5%の下落率です。
移動平均線は18日に5日線が25日線の下へ通り抜け、デッドクロスとなりました。
デッドクロス以降も90円前後を推移しています。
しかし今後、さらなる暴落が起きるかもしれません。
リップルは18日にデッドクロスを迎えたため、今後も売り注文の殺到が懸念されます。
次の上昇トレンドまで持ち続けるか、損切りをするのか、リップラーの冷静な判断が問われるでしょう。
アルトコイン市場で利益確定売りが続出か
アルトコイン市場はリップルでデッドクロスを迎えており、下落トレンドへの転換が懸念されます。
原因は利益確定売りの先行でしょう。
最近のイーサリアムでは、米国での現物ETFの上場申請が話題でした。
リップルでは11月8日から9日にかけて、開発企業主催のカンファレンス「SWELL」が開催されています。
以上からアルトコイン市場では、需要が広がり続けていました。
しかしリップルは、SWELLの開催終了後に利益確定売りが相次いでいると見られます。
イーサリアムの現物ETFの機運も一服したようです。
ともにプラス材料の後押しがなくなり、利益確定売りが殺到しやすくなったのでしょう。
このように主要アルトコイン市場は、需要の一服を迎えています。
イーサリアムとリップルは、近いうちに下落トレンドへ反転するかもしれません。
まとめ
リップルはSWELL特需の一服から、デッドクロスが起きました。
イーサリアムも利益確定売りが殺到したと見られ、勢いが弱まっています。
リップルのデッドクロスをきっかけに、他のアルトコイン市場も冷え込む可能性があります。
今後は移動平均線の動きを見ながら、価格の推移を慎重に見守ってください。