先週はイーサリアムとリップルで、相場の動きが異なりました。
前者は大型アップデートプロジェクト「The Merge」効果で価格が急上昇しています。
しかしリップルの方はレンジ相場が続く状況です。
主要アルトコイン2銘柄について、先週の値動きをまとめました。
要点
先週のイーサリアムの相場
先週のイーサリアムの相場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートで検証を進めます。
先週のイーサリアムは、全体的に力強い価格上昇でした。
9日こそ大幅な値下がりでしたが、そこから4日連続で価格を伸ばしています。
10日の始値は22万3576円でしたが、13日には終値が25万9094円まで上がりました。
この間は約15.9%の値上がりです。
そのあとは26万円直前の攻防になっていますが、1週間での顕著な価格上昇は印象に残ります。
先週のリップルの相場
先週のリップルは、全体的にレンジ相場でした。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートで確かめましょう。
先週のリップルは、9日の大幅な値下がりがあってから、とくに動きがありません。
9日の始値は50.455円でしたが、終値は48.467円まで下がっています。
そのあとは49円台を行き来するばかりです。
リップルはイーサリアムと違い、1週間でトレンドが決まらない状況が続きました。
これといった決め手が見られません。
今後のイーサリアムとリップルの価格予測は?
今後はイーサリアムとリップルともに、力強い値上がりの可能性があります。
世界経済情勢において、インフレのピークアウトが予測されるからです。
またイーサリアムでは大型アップデートプロジェクト「The Merge」の影響で、今後も需要増加を見込めます。
世界経済では、最近続いているインフレのピークアウトの兆しに注目してください。
10日発表の米CPI(消費者物価指数)の上昇率が、先月の9.1%から8.5%に下がったからです。
これは世界的に懸念されていたインフレが、落ち着きはじめたと読めます。
物価指数は相変わらず上がっていますが、一時期ほどではないとわかれば、安心する方もいるでしょう。
インフレが落ち着く見通しがわかれば、投資や消費の意欲を高めやすいからです。
仮想通貨の需要も、ここからさらに高まるかもしれません。
イーサリアムとリップルも、世界経済の好材料を受けて、今後力強い価格上昇を見せそうです。
イーサリアムに関しては、The Mergeに関する報道にも注目してください。
11日には最後のテストネット「Goerli」でThe Merge実装が完了しました。
これを受けて、メインネットでのアップグレード完了が9月中旬という見通しも出ています。
仮想通貨のアップグレードは、いくつもの複雑なプロセスが想定されます。
困難な作業になりますが、それでもプロジェクト全体の終わりを見通せるのはポジティブな材料です。
以上からイーサリアムは、9月まで市場の熱狂が続くでしょう。
しかしThe Mergeでイーサリアムに注目が集まったぶん、リップルの注目度が伸びない現象も想定されます。
今後のアルトコイン市場では、しばらくイーサリアム系仮想通貨への需要集中があるかもしれません。
まとめ
先週はイーサリアムとリップルで、明暗が分かれました。
前者ではThe Merge効果による価格上昇が見られたものの、リップルにはポジティブな決め手がありませんでした。
今後はインフレのピークアウトが想定されることから、イーサリアムもリップルも一定の価格上昇を見込めます。
しかしThe Mergeが話題になっている限り、イーサリアムの方が伸び率が大きくなりそうです。
以上からこの秋にかけては、アルトコインによっても相場の方向性が異なる可能性があります。