ファッション業界では、NFT(非代替性トークン)による収益増が目立っています。
ナイキやドルチェ&ガッバーナなど、世界的企業でそのような傾向です。
NFTという新しいビジネスが、世界に広まっていることがうかがえます。
ファッションブランドのNFT分野における活躍をまとめました。
要点
ファッション業界におけるNFTの高収益が目立つ
イーサリアムブロックチェーン上のプロジェクトを分析する「Dune」によると、ファッション企業によるNFT分野での活躍が目立っています。
DuneはNFTの総収益ランキングを、以下のように発表しました。
このデータによると、1位がスポーツブランドのナイキです。
2位から5位まではドルチェ&ガッパーナ、ティファニー、グッチ、アディダスなどファッション関連の企業が続きました。
これはファッション業界とNFTの相性のよさを示しています。
とくにナイキはNFTにおける総収益が、約1億8535万ドル(約254億0426万円)に達しています。
これがNFT業界をリードする存在です。
いずれにしてもファッションとNFTの融合が、社会的な影響力を高めています。
今回の事象について、以下の口コミが寄せられました。
ファッション業界におけるNFTの活用事例3つ
NFTとファッション企業のコラボレーション事例について、代表的なものを3つ紹介します。
・GucciのNFTアート
・ドルチェ&ガッバーナのCollezione Genesi
ナイキでは、NFT技術を使ったデジタルスニーカーを多数作り出しています。
トークンのように取引できるだけではありません。
メタバース空間でキャラクターに着用させたり、SNS画像で本物の人間に着用しているように合成させたりできます。
近年ではナイキのNFTスニーカーの高額取引が報じられています。
同社初のメタバースシューズコレクション「CryptoKicks」で、10万ドル(約1300万円)超で落札を受けた商品もありました。
以上からナイキのNFTシューズは、これからもマニアから注目を受けるでしょう。
グッチは日本でもおなじみの高級ファッションブランドですが、NFT分野への進出も目覚ましい状況です。
2021年5月にイギリスのNFTアートオークション「PROOF OF SOVEREIGNITY」で話題になりました。
これはGucciコレクションを、NFTアニメーションで表現したものです。
このとき同社は、落札金額はユニセフに寄付しています。
いずれにしても新しいファッションの表現方法に、注目が集まる状況です。
ドルチェ&ガッバーナも、NFT分野で話題になったブランドのひとつです。
2021年9月に「Collezione Genesi」を発表しました。
これが同社初のNFTコレクションです。
コレクションでは男性用スーツや、女性用ドレスなどがNFTで表現されました。
落札総額は6億円以上とされます。
NFT業界でも華やかな存在感を見せ続けるのでしょうか。
まとめ
NFTとファッションのコラボレーションは、世界的な注目を受けています。
とくにナイキの収益額が高く、NFT業界をリードする状況です。
ほかのブランドも、今後どのような話題を提供するかわかりません。
NFTで作られたファッションは、SNSやメタバースなどさまざまな場面で活用できます。
国内でもデジタルネイティブと呼ばれる若い世代に普及しそうです。
NFTファッション業界の動向は、これからも見逃せません。