Googleがブロックチェーン部門の設立に踏み出しています。
これをきっかけに仮想通貨事業への参入を決めるのでしょうか。
最近までマニアックな分野だったブロックチェーンですが、現在ではさまざまな企業がかかわるようになりました。
天下のGoogleが加われば、影響力が増すでしょう。
今回はGoogleの動向を踏まえ、これまでブロックチェーン事業に参入したメジャー企業をまとめました。
要点
目次
Googleがブロックチェーン開発に乗り出す?
Googleがブロックチェーン部門の活動を始める動向を明かしています。
責任者はシバクマール・ベンカタラマン氏で、Googleの検索広告部門で約10年の活躍をしてきました。
天下のGoogleがブロックチェーン事業を世に出せば、世界的なニュースになるでしょう。
今回の新部門では、ブロックチェーンをはじめとした分散型技術の開発を進めるとのことです。
ベンカタラマン氏は同部門において、仮想現実(VR)および拡張現実(AR)の事業を手がけるグループの創設リーダーを務めます。
VRやARも近年世界的に注目されているだけに、どのような新サービスや商品につながるかが注目されるでしょう。
ブロックチェーン技術の開発と合わせて、今後の動向に期待がかかります。
ブロックチェーンを活用する世界的企業の事例3選
Googleのブロックチェーン開発が話題になっていますが、これまでも世界的企業の参入が大きなニュースになってきました。
その例として、以下の3社を挙げます。
・三菱UFJフィナンシャルグループ
・ソニー・インタラクティブエンタテインメント
上記3社とブロックチェーンとの関係を、以下にまとめました。
MasterCardがデジタル通貨の決済カードをローンチ
MasterCardは2021年11月、アジア太平洋地域拠点の仮想通貨企業「Amber Group」「Bitkub」「CinJar」の3社と提携しました。
これにより独自の決済カードのローンチを果たしています。
世界的なクレジットカードブランドが、ブロックチェーン技術の実用化に乗り出したのです。
MasterCardが開発した決済カードは、世界中でデジタルトークンから法定通貨への換金が可能です。
加盟店に送金せずして仮想通貨を法定通貨へ即換金し、決済に使えます。
世界中どこにいても利用可能なので、海外旅行や出張にも役立つでしょう。
MasterCardのブロックチェーン技術は、世界中の経済活動を変える可能性を秘めています。
MUFGはデジタル証券プラットフォーム「Progmat」運用
MUFG(三菱東京フィナンシャルグループ)は独自のデジタル証券を発行し、管理できるプラットフォーム「Progmat」の運用を始めています。
Progmatにより、新しい資金調達や投資のやり方が実現しているのです。
Progmatの構成要素は、大きくわけて以下の3つです。
・ブロックチェーンの領域内で決済する「プログラブルマネー」
・契約確認や履行を自動で進める「スマートコントラクト」
以上の3要素を組み合わせることで、Progmat内で証券や社債の取引が可能になります。
Progmatの専用端末も不要なので、誰もが手軽に活用可能です。
仮想通貨以外の投資分野においても、ブロックチェーンの波が押し寄せるでしょう。
ソニーのeスポーツベッティングプラットフォーム
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは2021年5月に、仮想通貨やゲーム用資産などを使って、eスポーツの賭けをする場所の特許申請をしています。
ゲーム機器「PlayStation」シリーズでおなじみのソニーが見せたアイデアは、eスポーツ業界とブロックチェーンの関係性を深めるでしょう。
ソニーが特許申請中であるプラットフォームでは、eスポーツで誰が勝つかについて、仮想通貨を賭けながら予想できます。
実用化が決まれば、新しい形でeスポーツが盛り上がるかもしれません。
今回のプラットフォームは、NFT(非代替性トークン)も使える可能性があるそうです。
NFTを使った商品の取引も世界中で広がっているだけに、ますます注目が集まります。
ブロックチェーン技術を使ったeスポーツ関連システムに期待しましょう。
まとめ
Googleがブロックチェーン部門を立ち上げ、新しい技術の開発に乗り出しました。
近い将来において、天下のGoogleがブロックチェーン市場を盛り上げるかもしれません。
これまでもMasterCardやMUFGグループなど、さまざまな世界的企業がブロックチェーン技術の実用化を果たしています。
Googleでも充分に可能性はあるでしょう。