Whale Alertのブログによると、ジェド・マケーレブ氏が過去に計10億XRPを売却していたことが分かりました。
ジェド・マケーレブ氏はリップルやステラの創業者であり、リップルに対して非常に影響力をもった人物です。
元々ジェド氏が保有リップルを売却していることは周知の事実でしたが、実際どれだけ売却していたのか判明したのはこれが初めてではないでしょうか。
ジェド氏は過去に10億XRPを売却
ブロックチェーンの監視及び分析を行い、大規模な送金を追跡しているWhale Alertのブログによると、リップルの創業者であるジェド・マケーレブ氏が2014年~2019年の間に、約10億5000万XRPを売却していたことが分かりました。
ジェド氏は、リップル創業時に90億XRPを受け取っていたとされ、彼の取引がリップルの価格に大きく影響を及ぼしているのではないかと噂されていました。
実際に、Whale Alertが9万件以上のトランザクションを分析すると、彼の80億XRPを追跡することができ、いくつかのリップルがビットスタンプを通して売却されたことが確認されています。
今回の分析により、約10億XRPを売却したことが分かったとともに、他にもかなりの数のXRPが不明な理由で送金されていることも分かりました。
そして、現時点でジェド氏の保有XRPは47億XRPと推測されており、今後もジェド氏によるリップル売却が行われると見られています。
ジェド売りの恐怖
ジェド氏が保有しているリップルを売却することを、リップルユーザーの中では"ジェド売り"と呼ばれて恐れられています。
ジェド氏は2014年にリップル運営陣と対立し、保有している90億XRP全てを売り払うことを発表しました。
90億XRPは、リップルの総数の約10%にあたる膨大な量なので、当時はこの発表によりリップルの価格が1/4にまで落ち込むなど相当な影響を与えました。
最終的にジェド氏はリップル運営陣と和解することができましたが、保有XRPの売却は収まっておりません。
ただ、和解の条件としてジェド氏が売却できる量をリップル運営陣が制限しているので、致命的なレベルの売却が行われることはなくなりました。
ですが、ジェド氏の心境が変化しない限りは、数年~数十年かけて残りの47億XRPが売却されるのは間違いないと見られており、今後も定期的にXRPが市場に流れていくことでしょう。
ジェド氏のリップル売りは市場に影響しない?
リップルがひたすら価格を下げ続けている理由として、ジェド氏のリップル売却が影響しているのではないかとリップルユーザーの間では噂されています。
確かに、他の通貨と違って確実に進歩しているプロジェクトなのに、価格が下がり続けているのは大量売却による影響だと考えるのも無理はないでしょう。
しかし、Whale Alertによるとジェド氏のリップル売却は価格にそこまで影響していないと考えられています。
その理由は、ジェド氏が一日に販売できる量はリップル運営陣によって制限されており、リップルの市場の取引量と比べると些細なものにすぎないと見られているからです。
例えば、2017年6月1日から6月7日の間にジェド氏は250万XRPを売却しましたが、その週のリップルの市場取引量は1億2700万XRPでした。
そう考えると、ジェド氏のリップル売却は価格の低下につながるとは限らないと言えますね。
なお、ジェド氏は今年に入ってからも既に1900万XRPを売却しています。
ですが、リップルの価格は現在高騰していますので、Whale Alertのジェド売りはリップルの価格に影響しない説の裏付けにもなるでしょう。