暴落騒動からの復興を目指すテラが、新しいチェーンの実装に入りました。
これを機に海外の仮想通貨取引所でも、テラ復興に協力する意向を明かしています。
前代未聞のステーブルコイン崩壊まで起きてしまったテラですが、ここから立ち直れるのでしょうか。
最近のテラの動向をまとめました。
要点
新チェーン「テラ2.0」
ステーブルコイン崩壊などの問題を起こしたテラですが、ここにきて復興の動きを見せています。
26日にそのプランを明かしたからです。
詳細は英語版ですが、こちらよりチェックできます。
以上によると、新しいテラチェーンの要点は以下のとおりです。
・従来のチェーンはテラクラシック。略称は「LUNC」
・LUNCやUSTの保有者、さらにテラクラシックアプリ開発者を対象にテラ2.0のエアドロップを実施
・TFL(Terraform Labs)ウォレットはホワイトリストから外し、コミュニティ主導の運営とする
新チェーンのテラ2.0では、問題になったステーブルコインから無縁とするのがポイントです。
開発元のテラフォームラボとしては、まず単純な仮想通貨としての運用を通し、信頼回復を目指す狙いでしょう。
テラの復興計画については、以下の口コミも寄せられています。
テラ2.0のエアドロップ計画も明らかに
今回の復興プランには、テラ2.0のエアドロップ計画も含まれています。
テラフォームラボとしては、復興が本格化した記念と、これまで迷惑をかけたお詫びのためにエアドロップをするのでしょう。
今回のエアドロップ対象者は以下になります。
・テラUSDクラシック保有者
・アンカーUST保有者
エアドロップ実施にあたり、スナップショット取得時期も、日本時間で以下の2通りに決まりました。以下の「攻撃」とは、テラ急落のタイミングを示します。
・攻撃後: 5月27日午前4時59分51秒(ブロック高7790000時点)
攻撃前のスナップショットはLUNAか、50万アンカーUST保有のAnchor利用者が得られます。
攻撃後ならLUNAかUSTを持っている方が対象です。
エアドロップ対象トークンのなかでは、27日時点で30%が配布予定です。
そこから2年間かけて、残り70%が振り分けられます。
配布イベントの正確な実施予定はまだ決まっていません。
テラ2.0のジェネシスブロック生成完了次第になっています。
いずれにしてもエアドロップの動向に、注目が集まるでしょう。
海外の仮想通貨取引所もテラ復活に協力する見通し
今回のテラ復興計画を受け、海外の仮想通貨取引所が協力の意思を示しています。
Coinpost報道ではBinanceが、コインテレグラフジャパン報道ではHitBTCが名乗りを挙げている状況です。
まずBinanceは26日に、テラ2.0移行および同通貨のエアドロップへの対応意向を明かしました。
加えて30日18時30分からは、LUNCとUSTCの通貨ペアの取引を、15分後には入出金を再開する見通しです。
HitBTCは25日の発表で、新しいLUNAが27日に取引開始することを明かしています。
仮想通貨メディアのBlockworksは、LUNA2.0を支援する取引所のリストを示しました。
このようにさまざまな機関が、テラの復興を信じているようです。
まとめ
テラは仮想通貨の暴落騒動により、ほとんどの信頼を失ったと思われました。
しかしテラ2.0による復興プランは、世界中の仮想通貨機関を中心に支持を集めています。
取引所によってはテラ2.0への協力意向も明かすほどです。
ステーブルコインのディペッグ騒動により、テラや投資家が失ったものは大きいでしょう。
しかし復興がうまくいけば、またテラが時価総額で上位に出る可能性もあります。
今後の動向に注目しましょう。