米マイクロストラテジー社が29日、約470億円分のビットコインの追加購入を明かしました。
同社は以前にもビットコインを大量購入しており、市場への影響が考えられます。
実際に同社が29日に大量購入したとき、市場価値は大きく伸びました。
マイクロストラテジー社の行動の詳細と、市場への影響を解説します。
要点
マイクロストラテジー社のビットコイン大量購入
米マイクロストラテジー社のビットコイン大量購入が話題になっています。
このようなクジラ投資家の動きが、市場に大きな影響を与えているでしょう。
報道の詳細を解説します。
今回の追加購入費用は約470億円分
米マイクロストラテジー社CEOのマイケル・セイラーが、Twitterでビットコインの追加購入を明かしました。
その金額は約470億円にも及びます。
Twitterの発表では、今回の追加購入により、マイクロストラテジー社は12万1044BTCを保有していることになるそうです。
GMOコイン販売所におけるビットコインの29日終値は650万6781円です。
マイクロストラテジー社は、時価にして約7900億円分を保有していることになります。
前回の追加購入は9月13日で、そのときは約5050BTCを注文しました。
同社はそのころから買い増す計画を明かしており、有言実行を果たした形です。
マイクロストラテジー社のような規模の大量購入は珍しく、市場への影響力が強いでしょう。
マイクロストラテジー社とは何か
マイクロストラテジー社とは、ソフトウェア会社です。
企業のデータを分析するためのソフトウェアやコンサルティングを進めることで、問題解決に協力します。
公式サイトでは「あらゆるエンタープライズでIntelligent Enterpriseの実現を推進する」という基本コンセプトを明かしています。
たとえば同社が展開するソフトウェアのひとつ「Hyperintelligence」では、製品やアクセスなどに関するデータをチェックできます。
あらゆるWebサイトやSalesforceのようなビジネスデータプラットフォームに、詳細な情報を与えられるのです。
これにより企業の状況をより深く分析しやすくなるメリットが考えられます。
マイクロストラテジー社は自社開発のソリューションを通して、企業分析を奥深く進めやすくする会社です。
ビットコイン投資のイメージが強いところですが、その実態は企業向けソフトウェアを開発するIT企業といえます。
ビットコイン市場への影響
今回のマイクロストラテジー社の行動は、ビットコイン市場に大きな影響を与えたようです。
GMOコイン販売所の日足チャートから、最近の値動きを見てみましょう。
29日の価格上昇が顕著です。
このときの始値は614万5415円でしたが、終値は650万6781円まで伸びました。
たった1日で5.9%の上げ幅です。
ここ最近では目立った上昇であり、マイクロストラテジー社の投資行動の影響を感じられます。
今回のように豊富な資金力を生かして大量の売買を進める存在を「クジラ投資家」と呼びます。
マイクロストラテジー社はこれまで複数回にわたりビットコインを大量購入しているのが特徴です。
クジラ投資家としての今後の動向が見逃せません。
まとめ
マイクロストラテジー社が29日にビットコインの大量購入を明かし、実際に市場価格が約5.9%上昇しました。
このようなクジラ投資家の行動は、市場に影響を与えます。
マイクロストラテジー社は2021年11月現在、アメリカでもっともビットコインを持つ上場企業とされているので、今後の動向も見逃せません。
これからもビットコインの大量購入で、市場を刺激する可能性があります。
マイクロストラテジー社のような資金力のある組織が巨額の資金調達をすれば、仮想通貨市場の流れを大きく変えるでしょう。