今月27日頃に行われる予定のビットコイン採掘難易度調整によって、ビットコインが再び安定を取り戻す可能性が出てきました。
3月12日の大暴落以降、中堅所のマイナーでは採算が取れなくなるほどビットコインの価格が低下してしまった為、マイナーの撤退が懸念されていました。
マイナーが撤退することは、ビットコインのセキュリティが不安定になることを意味しており、結果的にビットコインの価格が下落することに繋がってしまいます。
今回のビットコイン難易度調整は、マイナー救済のヒントになる為、非常に注目されているようです。
マイナス10%以上の採掘難易度調整が見込める
27日に行われる予定であるビットコインの採掘難易度調整では、10%以上のマイナスになると予想されています。
マイナスになるということは、現在よりもマイナーがよりビットコインを採掘しやすくなるので、既に撤退してしまったマイナーや撤退を検討しているマイナーを引き留められる可能性が出てきました。
というのも、3月12日に起こった大暴落によって、かなりのマイナーが採算が取れていない状況に陥っています。
この価格でマイニングを続けたところで、一般マイナーは消費電力による赤字がかさむだけなので、どうしても撤退を余儀なくされているのです。
そんなマイナーを救済するには、ビットコインの価格が上昇するか、大手マイニング機器企業が最新のマイニング機器を卸してくれるか、マイニング調整でマイナスになるかしかありません。
大手マイニング機器企業は、マイニング業も併せておこなっている所が多いので、わざわざ最新のマイニング機器を卸してライバルを救う可能性は非常に低いでしょう。
そうなると、一番現実的なのはマイニング調整によるマイナスとなるのです。
現在はビットコインの価格が約70万円と、中堅マイナーがギリギリ採算を取れるかどうかのラインまで上がってきているので、ここに難易度調整が加わればひとまずは危機を乗り越えられる状況になるでしょう。
マイナス10%以上の難易度調整が入ると価格が伸びる傾向がある
ビットコインが誕生して以来、マイナス10%以上の採掘難易度調整は4回発生しています。
そして、マイナス10%以上の採掘難易度調整が来た後は、必ず価格が上昇しているのです。
もともとビットコイン自体、2017年までは右肩上がりに上昇していたので、地合いが良かったというのもあるかとは思いますが、難易度調整によって価格が上昇している可能性も十分考えられるでしょう。
採掘難易度が10%以上も下がるのは2018年以来のことなので、マイナーだけではなくビットコインユーザーにとっても非常に注目される機会になるかもしれません。
半減期効果も加わわり良い方向に向かうか
今回の採掘難易度調整と併せて、半減期が近づいてきていることも上昇要素になり得ます。
半減期が来るとマイナーの報酬が半分になってしまう為、ビットコインの今の価格ではほぼ全てのマイナーが採算が取れない状況に陥ってしまいます。
そうなってしまうと、ビットコインのセキュリティが著しく低下してしまい、ビットコインが崩壊の危機に立たされるでしょう。
ですが、今やビットコインは機関投資家だけではなく国家も注目している次世代の決済手段なので、そう簡単にビットコインを崩壊させまいと決死で支えに来る投資家も現れることでしょう。
また、純粋に半減期はビットコインの価格上昇に繋がると見られているので、個人投資家による買い支えも十分期待できます。
なので、採掘難易度と半減期のダブルコンボで一気にビットコインの価格が押し上げられる可能性もあるのではないかと予想されています。