アメリカFRBが追加の量的緩和を行い、ビットコインが急上昇中!
コロナショックで株価を始め、多くの資産価値が減少している中、投資家や企業が現金確保のため多くの株価や米国債を売却している状況が続いています。
その動きを止めるための、FRBによる量的緩和が発表されましたが、ビットコインや仮想通貨もその恩恵を受け価格が急上昇する結果になりました。
FRBの発表やビットコインの値動きについて、詳しく紹介していきます。
アメリカFRBの量的緩和で仮想通貨が急上昇!
FRB(米連邦準備理事会)は、3月23日に臨時のFOMC(米連邦公開市場員会)で、追加の大掛かりな量的緩和を行いました。
コロナウイルスの影響による、株価の暴落への対策ですが、FRBは無制限の資産買い入れと3000億ドルの緊急融資制度の発表。
FRBの発表後、ビットコインは800ドル(約8万円)ほど急上昇し、7%近くの上昇幅を見せました。さらに、同じく仮想通貨のビットコインキャッシュは13%、ライトコインは7%、ビットコインSVは6%上昇。
また、仮想通貨ではないものの、有事の際に買われやすいと言われている金の価格も3%ほど上昇しています。
ニューヨーク株式市場もFRBの発表により、過去最大の値上がりを見せていて、仮想通貨だけではなく市場全体が好転換するきっかけになるのかもしれません。
FRBの発表は経済悪化による現金化の流れを食い止めるため
コロナショックと言われるほど、世界中の株価が暴落していますが、その他にも「Flight to cash」(現金への逃避)の流れも同時に加速しています。
これまで、安全資産として、有事の際に買われる傾向にある金や米国債までも大幅に売られるなど、不測の事態に備えた現金化が進んでいました。
コロナウイルスの発生源の中国では、新規の感染者数が減少しているものの、ヨーロッパやアメリカではまだまだ感染拡大の勢いは止まりません。
また、感染者の多いヨーロッパの国やアメリカの州では外出禁止令も出始め、まだまだ経済の先行きは不安になっています。
そんな中の、FRBの大幅な量的緩和の発表だったので、市場は期待感に溢れています。
コロナショックによる不況でビットコインの価値が試されている
これまで、戦争やリーマンショックなど経済状況が悪化の原因となる有事の際は、金やプラチナなどの貴金属が買われる傾向にありました。
ただ、今回のコロナショックでは貴金属も多く売られ、現金化の流れが加速しています。FRBの量的緩和の発表で少し落ち着きましたが、今後も現金化が加速し市場に現金が溢れるようになると、今度はインフレが起こる可能性もあります。
実際に、有力な投資家や機関ではインフレの予想も多く出ていて、アメリカ政府もまだ起こりうるインフレの対策までは行っていません。
また、FRBの量的緩和の発表で、一時的に買い支えられているものの、まだまだ世界中の経済状況は良くない状況の最中。そのため、今後もさならる株価暴落、世界規模の不況に突入する恐れもあります。
そんな経済状況が不透明の中、ビットコインを始めとする仮想通貨に注目する投資家が増えてくると、一気にビットコインやその他の仮想通貨の価値が急上昇する可能性があります。
また、同時に仮想通貨はしょせん「フェイクマネー」だと投資家に切り捨てられ、暴落し続ける可能性も捨てきれません。
今はまだ、株価の下落・上昇に相関してビットコインを始めとする仮想通貨も下落・上昇する動きが見られます。ただ、今後株価の値動きとビットコインなどの値動きに相関性が見られなくなった時に、本当の意味でビットコインなど仮想通貨の本当の価値が試されるのではないでしょうか?