米ナスダックの最高経営責任者、アデナ・フリードマン氏は、ブルームバークのインタビューで、ビットコインの先物取引を検討していると語った。
要点
ナスダックCEOが、ビットコイン先物を検討していることについて語る
フリードマン氏は、ブルーム・バークとのインタビューの中で、名前は出せないが、あるパートナーとビットコイン先物の検討をしていることを発言しました。
ナスダックは以前、2019年の3月を目処にビットコイン先物を上場させることを目指し準備していることがリークされていましたが、いままで上場に関しては音沙汰がありませんでした。
以前は、同社のメディアチームの一人がインタビューで語ったものであったが、今回はCEOからの発言ということで、より信頼性が高い情報になります。
ビットコイン先物を検討する上で、考慮する2つの点
しかし、先物を検討する中で、競合他社との差別化と、仮想通貨を補完するためのリスク管理の2点について考慮すべき点があると語っています。
if you are going to create a product you want to know that people are going to use it and use it differently than how it is being used today,
(ビットコイン先物を利用してもらうには、今まで使っているものとは異なる方法で利用できるものを作成する必要がある。)we have to self certify as a futures exchanges for this. And we would use our NFX license to do that, but we have to make sure from a risk-management perspective we are fully prepared.
(また、先物取引のサービスとして自信を持って提供するには、NFXライセンスを使用することになりますが、リスク管理の観点から十分に準備する必要があります。)
何年も噂されてきたナスダックでのビットコイン先物ですが、実現すれば、機関投資家向けのCME、Bakketと競合になり、更に出資先であるErisXとも戦うことになります。
競合他社や、出資先との兼ね合いの中から、どのような差別化をするのかには注目が集まっています。
ナスダックCEOは以前から仮想通貨に前向き
フリードマン氏は、以前から仮想通貨に前向きな姿勢を見せており、昨年にも、仮想通貨が持続的な経済成長をもたらすチャンスをもっていると、SNSで発言しています。
今回行われたインタビューでも、デジタル通貨や仮想通貨は、世界経済で役割を持っていると言及し、「問題は、それらが本当に商品の流通に利用される状態に成熟するかどうかです。」と発言しています。
まとめ
ビットコイン先物市場は非常に活発で、取引高が急増しています。
その1つの要因として、機関投資家からの関心が高まっていることが挙げられますが、ビットコインが成熟した資産として認められる日も日に日に近づいているようにも思えます。
ナスダックは、2017年、2018年にもビットコイン先物を上場させる準備をしているようなリークが出ていましたが、3度目の正直となるのでしょうか?
今回の報道は同社のCEOからの発言ということで、今後の動向に更に注目をしていきたい。