5日、フェイスブックの独日仮想通貨プロジェクト「リブラ」からPayPalが正式に離脱することが明らかになりました。
あらためて規制の難しさを実感することとなったニュースとなりそうです。
要点
リブラからPayPalが離脱へ
PayPal on the verge of quitting Facebook’s Libra project https://t.co/JJps99kJmt
— Financial Times (@FT) October 3, 2019
FacebookのLibraプロジェクトをやめようとするPayPal
フィナンシャル・タイムズの報道がきっかけで明らかになった「PayPalリブラ離脱疑惑」。
昨日、コインテレグラフといった主要メディアが正式に離脱したと報じ、NHKニュースでも報じられました。
離脱理由については、フェイスブックがマネーロンダリング問題を解決できていないからとのこと。
同社は現在、米国をはじめとする世界各国で規制についての協議を続けていますが、難航している模様。
今回の報道は、ビットコインETFに続き改めて仮想通貨規制の難しさを実感するニュースとなったでしょう。
ただ、PayPal側は今後もフェイスブックと協力していく立場を明らかにしており、時間がたって規制問題の解決がみえてくれば、再び参加する公算が高いでしょう。
「吉」と出るか「凶」と出るか
フェイスブック「リブラ」は同社が来年にも発行する独自仮想通貨で、今年の春に報じられて、6月までの価格上昇要因と指摘する向きもありました。
しかし、期待感がつのる一方、ビットコインETFと同じく規制の問題が目立つようになり、現在では関連する報道で良いヘッドラインを見かけません。
成功すれば世界的に仮想通貨の実用性を証明できるプロジェクトではありますが、頓挫すれば真逆のこともいえ、まさに「吉と出るか、凶と出るか」といった状況でしょう。
しかし、どこかの企業がこのようなムーブメントを起こさないとそもそも議論が始まらないので、その意味でフェイスブックのトライする姿勢は長期的にみてポジティブとは言えそうです。
発行時期も近づいてきているので、引き続きリブラ動向は注目となるでしょう。
まとめ
フィナンシャルタイムズや主要メディアの報道によると、PayPalがリブラプロジェクトから正式に脱退ことが判明。
PayPalは、フェイスブックがマネーロンダリングなど規制の問題を解決できていないことが、脱退の理由となったそうです。
今回の報道はあらためて仮想通貨規制の難しさを知るとともに、リブラに関しては今後も重要な材料となるので、引き続き注目となります。