要点
・30件の重罪の容疑で起訴されている首謀者ら2人が単独で行動したかどうかは不明で、現在も調査中です。
Twitterハッキング犯がついに逮捕された!
アメリカ連邦法執行官の合同タスクフォースが、早朝からTwitterハッキング事件の犯人を襲撃。その結果、フロリダ州タンパの若者を捕らえたことが海外の複数のメディアが報じています。
フロリダ州ナポリ出身の1人とイギリス南海岸の海辺のリゾート地、ボグナーレジス出身の1人、計2人の10代の若者が逮捕された今回のTwitterハッキング事件。
捜査官は、盗まれたビットコインが顧客のアカウントに移動したことを示したBinanceと、Coindeskから入手したKYC (Know Your Customer=顧客確認)情報が、容疑者逮捕に導いたと述べています。
FBI(アメリカ連邦捜査局)と、IRS(アメリカ合衆国内国歳入庁)に加え、シークレットサービスと協力するフロリダ州法執行当局は当初、Twitterハッキング事件の首謀者として17歳の男子を逮捕したと発表しました。
バラク・オバマ(Barack Obama)前大統領や、元副大統領のジョー・バイデン(Joe Biden)現大統領候補、ビジネス界の大物であるイーロン・マスク(Elon Musk)テスラ社CEOなど、Twitter公認アカウントをハイジャックしたTwitterハッキング事件に関与したとされる罪で逮捕しました。
Twitterアカウントが乗っ取られた際、ハッカーはこれらのアカウントからツイートを発信し、多額の見返りとしてビットコインの小額を要求する嘘の景品を世界中へと拡散させました。
被害総額は合計すると、およそ120,000ドル(約1,300万円)相当のビットコインを犯人の若者は入れていたとのこと。
17歳の犯人は、組織的詐欺、複数の通信詐欺、複数の個人情報の不正使用および無許可のコンピューターアクセスを含む、30件の重罪で起訴されるのではないかとメディアは報じています。
ヒルズボロ郡の州検事アンドリュー・ウォーレン(Andrew Warren)氏は記者発表で、現時点では17歳の犯人が一人で犯罪を働いたかどうかについてコメントすることはできないと述べており、後に他の10代男子2人についても、その後拘束したことを公表しました。
弁護士は、逮捕された17歳男子について「普通の17歳ではない」と主張し、大人として裁判にかけられるだろうとコメント。
当局は、17歳男子が盗んだとされる12万ドル相当に値するビットコインの損害についても調査しています。
事件は、17歳男子が自分でハッキングしたアカウントのダイレクトメッセージにアクセスし、情報をダウンロードした可能性があると述べており、調べによると、7つのTwitter公認アカウント以外のチェックマークアカウントの個人情報がダウンロードされていたという。
Twitter社は、ハッカーがソーシャルエンジニアリングされたフィッシング攻撃の後、犯人が管理ツールにアクセスしていたことを明らかにしています。
管理ツールは内部職員しか触れることができないため、17歳男子がTwitterの従業員に電話をかけ、他の会社の従業員になりすまして被害者を操作し、ログイン認証情報などの情報を漏らすことに成功したとみられています。
ウォーレン州検事によると、主犯の17歳の男子容疑者は現在、タンパ刑務所に収監されており、早ければ2日には初法廷に出てくる可能性があると語っています。
世界中を震撼させたTwitter乗っ取り事件。犯人は国際的に影響力のあるTwitter公認アカウントに集中してハッキングしていましたが、その犯人がまだ若干17歳の男子だったということは、さらに驚きを持って世界中で報じられています。