今週のリップル相場を解説します。
ウクライナ情勢によって懸念された下落は最小限に抑え、最近は価格上昇が続く状態です。
今週は85円前後を推移していますが、100円台へ向かってのブレイクスルーはあるのでしょうか。
最近のリップルの価格動向をまとめました。
要点
今週のリップル相場まとめ
今週のリップル相場を解説します。
まずはGMOコイン販売所における日足チャートを確かめてください。
今週のリップル相場は、週のはじめは下落が続いていますが、後半で取り戻した印象です。
21日の始値が89.077円だったところ、22日は79.957円の終値に落ち着きました。
しかし26日になると終値86.421円まで価格を回復させています。
最終的には週の初めより少し値が落ちた程度でした。
21日の始値に対し、26日の終値は約3.1%にとどまっています。
ウクライナ情勢によって、仮想通貨だけでなくどの金融商品も不安定な相場が続きます。
リップルは2月上旬の上昇トレンド最終日である2月9日の終値が102.345円で、そこから少しずつ下落が続きました。
しかし現在も85円程度の推移にとどまっており、健闘した形です。
米リップル社運営という信頼性が功を奏したのでしょうか。
米の露への経済措置から価格上昇
Coinpostは、25日におけるアメリカからロシアへの経済措置発表を報じています。
プーチン露大統領が、ウクライナへの侵攻を決めたからです。
露の侵攻決定は、米にとどまらず世界中から非難を受けています。
米は世界経済をリードする国でもあり、毅然とした経済措置が高い評価を受けているようです。
そのためCoinpost報道で、NYダウも25日には6営業日ぶりの前日比プラスに転じました。
情勢悪化による社会不安はありましたが、経済制裁措置が投資家心理にプラスの影響を与えたかもしれません。
リップルでも25日~26日と2連続で日足の終値がプラスになっています。
まだ油断はできませんが、このままウクライナ情勢が一段落すれば、さらなる価格上昇も想定できるでしょう。
今後のリップルの価格予測は?
今後のリップルについては、慎重に推移を見守りたいところです。
ウクライナ情勢や3月の米の利上げ動向に注意が必要ですが、前向きなシナリオも考えておきたいところです。
まずは5日と25日の各移動平均線を当てはめた日足チャートをごらんください。
赤の25日が上昇傾向であり、青の5日の線も下落傾向が続いた状態から、上昇を再開させています。
前向きなシナリオとしては、短期の青線が長期の赤線を下から突き抜けるゴールデンクロスの発生です。
一度このクロスが起きれば、力強い上昇トレンドを期待できます。
このタイミングでリップルを持っていれば、利益に恵まれるでしょう。
ただし後ろ向きなシナリオとして、急な価格下落に要注意です。
23日~24日のあたりで青線が赤線を下回ってしまうデッドクロスが起きています。
この時期ではロシアによるウクライナへの侵攻が始まりました。
情勢に対する投資家の不安が残っている場合、ここから段階的な価格の下落が続くかもしれません。
3月には米の利上げの可能性が残っており、ここでも一波乱が予測されます。
いずれにしても今後の相場を慎重に見守りたいところです。
まとめ
今週のリップルは堅実な値動きでした。
ウクライナ情勢悪化による価格下落も最小限にとどめており、25日~26日には力強い上昇も見られます。
しかし今回のウクライナ情勢は、投資家心理に大きな影響を与えており、まだ不安に思う方もいるでしょう。
情勢悪化に歯止めがかかり、リップルの価格上昇につながる可能性もあります。
しかし投資家心理の不安が残っていて、売り注文が相次ぐようなら、段階的な下落トレンドにつながるかもしれません。
いずれにしても来週のリップル市場の動きで、今後の投資行動をどうするべきかのヒントがわかるでしょう。