今週のリップルは100円台に到達しました。
しかしそこからレンジ相場になり、今後の行方が気になるところです。
大台到達で、買いたいという心理と、売りたいという思いがぶつかり合っているのでしょう。
現在のリップル市場に起きていることを解説します。
要点
今週のリップル相場
今週のリップル相場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
21日に価格が大きく伸びています。
始値が94.444円のところ、終値は98.971円でした。
24日には終値が102.355円まで伸び、100円台を突破しています。
しかし翌日には同程度の下落があり、ここからレンジ相場が続く状況です。
今週のリップルは、100円の壁の大きさを実感する値動きとなりました。
100円台到達の背景は？
リップルが100円台に到達した背景は、移動平均線におけるゴールデンクロスの影響が挙げられます。
以下はGMOコイン販売所の日足チャートに、5日移動平均の青線と、25日の赤線を当てはめたものです。
以上を見ると、11日～12日にゴールデンクロスが発生しました。
その影響が約2週間にわたって続いた結果、100円台を突破したのでしょう。
短期と長期ともに上昇カーブを描き続けたことが、大台突破を後押ししています。
しかしここ2～3日は、上昇トレンドにかげりが見えてきた印象です。
100円の大台に到達したことで、利益確定目的で売ろうという動きが強まったからでしょう。
ここに100円を突き抜ける難しさが見てとれます。
ビットコインやイーサリアムも上昇トレンドが続いているため、リップルもそれに乗るかもしれません。
しかし100円突破の反動が大きければ、このまま勢いが止まるおそれがあります。
今後の動向を見守りながら、投資行動を決めてください。
今後の価格予測はどうなるか
今後のリップル相場は、以下の2点がカギになります。
・リップルネットの進展
現在のリップル相場は、レンジ相場の入口に入った印象です。
これが価格調整の一環なら、再び上昇の可能性が見えてきます。
しかし100円台到達の反動が大きければ、売りが優勢になり、下落への転換も考えられます。
過去のリップルの値動きを参考にしながら、トレンドの決まり方を見ましょう。
現在は強気派が、5日移動平均線に乗り遅れないようにサポートしている状況です。
この勢いが続く可能性の見極めが、短期的なリップル相場を制するポイントでしょう。
長期的に見ると、リップルネット進展の相場に対する影響に期待です。
Coinpostによると、AMF（アラブ通貨基金）が3月のレポートで、リップルネットおよび仮想通貨としてのリップルを、CBDC（中央銀行デジタル通貨）の代替案として挙げています。
AMFはアラブ首長国連邦にあるアブダビで活動しており、アラブ諸国の金融市場や貿易のサポートに取り組んでいます。
リップルネットは送金スピードの速さと安い手数料がウリです。
世界的影響力のある組織が決済に使えば、認知度向上につながるでしょう。
アラブ通貨基金にとどまらず、さらなる世界的組織がリップルネットを取り入れることで、相場に刺激を与えるかもしれません。
以上を見込んだリップルの長期保有も戦略のうちです。
まとめ
今週リップルは100円台到達を果たしましたが、その後レンジ相場に入った印象です。
大台到達の反動で、利益確定目的の売り注文が相次いだからでしょう。
強気派が意思を保ち続けることが、今後のトレンドを決めるポイントになりそうです。
長期的にはリップル社が開発した送金ネットワークの進展次第で、200円や300円のような高値取引も視野に入ります。
今回の100円台突破を、後々の希望につなげられるでしょうか。
