先週のリップル相場は、価格ダウンが続く状況でした。
3月末あたりから下落傾向が本格化しており、逆転の兆しはまだ見えません。
今後も価格推移を慎重に見守った方がよさそうです。
先週のリップルの値動きをまとめました。
要点
先週のリップル相場まとめ
先週のリップル相場を確かめましょう。
GMOコイン販売所における日足チャートで検証を進めます。
先週のリップル相場では、下落傾向が続きました。
とくに4月20日から続いた値下がりは、26日まで一週間連続にいたっています。
20日の始値が97.925円だったところ、週をまたいで26日の終値が80.526円まで下がりました。
先週になっても、リップル市場の急速な冷え込みは終わりませんでした。
さらに29日には終値が77.430円までダウンしており、20日から総額20円の値下がりです。
下落トレンドが続いている以上、リップルの弱気ムードはしばらく続きそうです。
リップルの価格下落が続く要因は?
リップルの価格下落が続く要因として、以下の2つが挙げられます。
・仮想通貨としてのリップルはアメリカの企業による中央集権管理で、同国での経済的不安の影響を受けやすい
それぞれの要因を確かめてみましょう。
まずアメリカでは、5月のFOMC(連邦公開市場委員会)における政策金利の0.5%引き上げが問題になっています。
FRB(米連邦準備制度理事会)のジェローム・パウエル議長が、5月3日~4日のFOMCにおいて利上げ実行を示唆しているのです。
実際に利上げが決まれば、景気の冷え込みが加速するかもしれません。
金利上昇は景気抑制の一因になります。
企業が資金を借りにくい状況になり、投資家や消費者がお金を使うことに後ろ向きになるからです。
以上からFOMCの話題が一段落するまで、リップルの市場が安定しない可能性があります。
また最近のリップルは、ビットコインよりも価格の下げ幅が大きい状況です。
まずはビットコインの最近のチャートを確かめてください。
リップルは20日~26日まで一環して価格を下げました。
ビットコインでは23日に反動高が起きるなどして、下げ幅が狭くとどまっています。
以上からリップルは、不景気の影響を大きく受けている状況です。
仮想通貨としてのリップルは「XRP」という単位をともない、アメリカのリップル社で一元管理を受けています。
開発会社の拠点国における経済不安が、リップル市場を直撃したのでしょう。
ビットコインは分散台帳を使った非中央集権管理であるため、アメリカの経済情勢に大きく左右されないケースもあります。
中央集権管理の有無の違いが、ビットコインとリップルの明暗を分けたようです。
今後のリップルの価格動向は?
今週のリップルも、手を出しづらい状況が続くでしょう。
移動平均線つきのチャートからも、しばらくポジティブな材料が現れなさそうです。
以下を確かめてください。
5日と25日の各移動平均線を当てはめたところ、短期が長期の位置から大きく離れています。
5日の短期線が青、25日の短期線が赤です。
そして2本の線は、5月2日時点でどちらも下を向いています。
ますば短期トレンドを決める青線が、ある程度赤線に近づいてくれないと、投資家にとっては買いにくいでしょう。
以上から今週もリップル相場の好転は、あまり期待できなさそうです。
まとめ
先週のリップルでは、下落トレンドが続いています。
とくに先々週からの下落が本格的で、市場景気が冷え込んでいる状況です。
この状態だと、今週も傾向の逆転は望みづらいでしょう。
現在のリップルは70円台後半を推移しています。
仮想通貨全体の市況が良くならないと、60円台まで値を落としそうです。
これからのリップルの価格推移は、慎重に見守る必要があります。