リップル社と米証券取引委員会(SEC)の裁判に進展がありました。
有価証券問題をめぐる裁判で、双方が略式判決を申し立てたからです。
この裁判は2020年12月からの長期戦になっていますが、決着が近づいているかもしれません。
その影響から、リップル相場でも週末に価格の急上昇がありました。
最近のリップルの動向を紹介します。
要点
今週のリップル相場まとめ
今週のリップルの値動きを見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートで検証を進めます。
今週のリップルは、週末に価格の急上昇がありました。
16日の始値は46.216円でしたが、17日の終値は51.920円です。
2日間で約12.3%の値上がりでした。
リップルは週の前半において、下落が集中していました。
これが上昇トレンド中の調整局面だったとしても、16日からの値上がりは大きく目立っています。
15日にリップルの裁判進展が報じられたため、その影響を受けたのかもしれません。
今後も長期的には、上昇トレンドが続く可能性があります。
リップル vs SECに決着が近づき相場を刺激か
Coinpostによると15日報道で、リップルとSECがともに略式判決を申し立てたことがわかりました。
13日に双方が米ニューヨーク連邦地方裁判所に、相応の手続きをしたとされます。
このような動向が、リップル相場に刺激を与えたのでしょう。
リップルとSECは、仮想通貨XRPが有価証券かどうかで、2020年12月から争っています。
当時のSECはXRPについて、1933年証券法に違反していると指摘していました。
リップル社が、証券法による登録届出義務を守っていないというのです。
一方でリップル社は、同社発行の仮想通貨について証券ではないと主張しています。
有価証券の代表例として、国債や社債、株券、投資信託の受益証券などがあります。
しかし仮想通貨は、原則として専用の取引所でのみ売買可能です。
以上の背景から、有価証券ではないと思う方もいるでしょう。
しかしリップル社とSECの主張は平行線のまま、略式裁判の申し立てまで2年近くを費やしました。
裁判の決着はいつになるのでしょうか。
今回はリップル社とSECの略式裁判申し立てが、XRP相場に好影響を与えたようです。
略式裁判では書面だけでの審理が可能になります。
原告や被告の関係者が法廷に出なくても、裁判決着の可能性があるのです。
リップル社とSECによる申し立ての結果、9月19日には裁判資料の一般公開があります。
仮修正を受ける形ですが、仮想通貨ユーザーの注目を受けるでしょう。
いずれにしても略式裁判の申し立ては、決着が近づいたサインとして、買い材料につながったようです。
今後も裁判の動向次第で、価格が大きく動くかもしれません。
リップルの裁判進展について、Twitterでは以下の口コミが寄せられました。
今後のリップルの価格予測は?
今後のリップルは世界経済情勢だけでなく、裁判の動向次第でトレンドが決まりそうです。
最近は裁判進展の影響で急上昇がありました。
そのため少なくとも来週にかけては、価格上昇が続く可能性があります。
ただし来週は9月20日~21日にFOMCが控えています。
前後における価格の揺らぎに気をつけましょう。
リスクオフ姿勢が強まれば、売り注文殺到で値を下げる可能性があります。
今後の経済情勢に注意は必要ですが、しばらくは上昇基調の可能性を考えましょう。
まとめ
リップルとSECの裁判が、略式判決として近いうちに決着の可能性が出ました。
この動向によりリップル市場も刺激を受けたのでしょう。
今後も裁判次第で、リップルでは大きな価格上昇があるかもしれません。
これからの進展に注目してください。