今週のリップルは一進一退の様相でしたが、26日の大幅な値下げが目立ちました。
11月ではこれまでも1日だけで大幅に値を下げるケースが目立つ一方、価格を伸ばす決め手が見られません。
段階的に価格を下げる状況が続いています。
この状況がいつまで続くかも気になるでしょう。
今週のリップルの相場をまとめました。
要点
今週のリップル相場まとめ
今週のリップルの相場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートから紹介します。
16日に大幅な下落があって以来、今週も一進一退の状況が続いていました。
しかし26日には始値が120.214円ながら、終値が107.514円まで下がっています。
値幅にして11.8%のダウンです。
このまま下落トレンドが続けば、100円台を割る可能性もあるでしょう。
今週もリップルの相場では、前向きな兆候が見られませんでした。
SWELL開催以来、価格上昇の決め手が見られない
SWELL開催時期から価格下落が始まったリップルは、それ以来上昇に転じる決め手がありません。
昨年や一昨年もSWELL開催後から下落傾向が続いています。
2021年も同時期に同じトレンドが続いているため、これから利益を見込んで買いたいと思っても、様子見が適当でしょう。
今週はステーブルコイン開発を目的としたパラオ共和国との提携が話題になりましたが、それも価格上昇の決め手にはなっていません。
企業や小国との提携だけでなく、より大きなニュースがなければ市場には響かなさそうです。
リップルは最近も積極的に話題を提供していますが、それが市場にうまく結びついていません。
この状況ではSWELL開催の反動による下落トレンドがしばらく続くでしょう。
今後のリップルの価格予測を占うポイントは?
今後のリップルの価格予測は、以下がポイントになります。
・リップル社と米規制当局SECの法廷闘争の行方
ひとつは仮想通貨市場全体の景気です。
リップル社自体に価格上昇の決め手がなくても、ビットコインに価格を押し上げる材料が見つかれば、景気好転の可能性があります。
リップルはアルトコインとしてとくに有名ですが、ビットコインの情勢に相場が影響を受けるケースが多くありました。
しかしビットコインも11月10日の最後の最高値更新以来、反動による下落が続いています。
26日には大幅な下落を記録し、リップル社もそれにつられるように大きく値を下げました。
以上から仮想通貨市場のネガティブな景気が続くと、リップルの取引価格が100円を割る可能性さえあります。
もうひとつはリップル社の法廷闘争の行方です。
今週、同社CEOであるBrad Garlinghouse氏は2022年の判決を見込んでいると語りました。
これは米SCE(証券取引委員会)がリップル社に対し、仮想通貨としてのリップル(XRP)を正式な登録なしで証券販売したとして、2020年12月に提訴したものです。
リップル社がこの裁判で有利な判決を下されば、XRP市場を後押しするでしょう。
しかし不利な判決になればその逆になります。
裁判の結果次第でXRPの将来性が変わる可能性もあるので、今後の行方を見守りたいところです。
まとめ
リップルは現在、市場的に決め手を欠く状況が続いています。
パラオ共和国と提携するなど、さまざまな話題を提供していますが、市場への好影響にはいたっていません。
一方でリップル社は裁判を抱えており、今週はCEOが判決の見通しを語りました。
この推移次第で、市場を大きく変える可能性があります。
SWELL開催から下落トレンドが続くリップルですが、決め手を見出せるのでしょうか。