米リップル社が19日に、新たなビジネスを明かしました。
炭素市場へ約1億ドルを投資する計画です。
世界的にカーボンニュートラルの機運が高まるなか、リップル社も協力に出ました。
リップル社の新たなビジネスについて、詳細をまとめます。
要点
リップル社が炭素市場に約1億ドルを投資へ
リップル社は19日に、炭素市場に対する約1億ドルの投資計画を明かしています。
投資先は炭素除去や気候変動対策に取り組むフィンテック企業です。
リップル社は今回の投資計画により、炭素市場拡大の後押しを狙っているのでしょう。
リップル社は2030年までのネットゼロ達成への協力を掲げています。
計画実現のため、炭素クレジットのトークン化にも取りかかりました。
加えて関連システムの開発者向けツールにも取り組む方針です。
世界中の金融機関との提携で話題のリップル社ですが、炭素市場でもさまざまなアシストを展開するでしょう。
リップル社が協力予定のカーボンニュートラルとは?
カーボンニュートラルとは、温室効果ガス排出量と吸収量の均衡化です。
吸収量に対して排出量が多すぎると、世界平均気温の上昇リスクが上がるとされます。
地球温暖化につながり、海面上昇や異常気象頻発などのリスクが指摘される状況です。
2015年12月にパリ協定が採択を受け、翌年発効になっています。
これにより、世界中が温室効果ガス排出削減に取り組むようになったのです。
パリ協定による長期目標によると、世界の平均上昇気温について1.5℃以内の抑制が掲げられています。
そのために2030年までにCO2の量を、2010年から45%削減することも目標のうちです。
このようにパリ協定以後、カーボンニュートラルの機運が高まり、仮想通貨業界でも協力事例が出ています。
炭素クレジットのトークン化も計画
今回の炭素市場投資により、リップル社は炭素クレジットのトークン化も計画中です。
関連のトークン化機能を作るために、投資資金が使われます。
このトークンはXRP Ledger上の主要NFTとして発行される予定です。
リップル社から新たなトークンが生まれれば、仮想通貨やNFT市場を盛り上げるかもしれません。
気候変動の目標達成のため、リップル社は以下が必要と考えています。
・価格や市場関連情報の透明性向上
・取引の当事者のためのインフラの改善
リップル社は仮想通貨とブロックチェーンによって、炭素市場成長を阻む問題を解決できると考えているようです。
ブロックチェーンは取引情報の透明性が高いとされます。
セキュリティにも優れていて、システム運用のコスト抑制の可能性もメリットです。
リップル社はブロックチェーンのメリットを生かし、カーボンニュートラルに関わるフィンテック企業を助ける狙いでしょう。
こうした企業の支援を通し、環境保護プロジェクトをスムーズに進めさせてあげることが、炭素市場進出の動機と考えられます。
リップル社発行の仮想通貨XRPは、送金スピードの速さが特徴なので、炭素クレジットトークンの利便性にも期待です。
以上から同社の環境保護活動への取り組みには、今後も注目が集まるでしょう。
まとめ
リップル社が炭素市場への投資を発表しました。
投資によりカーボンニュートラルに関わるフィンテック企業を支援する狙いです。
近年は環境保護への貢献を目指す「グリーンフィンテック企業」が話題になっています。
リップル社の協力により、ビジネスシーンでの環境保護活動が本格化すれば、地球温暖化の解決にもつながりそうです。
リップル社も炭素クレジットのトークン化など、環境保護のビジネス化を計画しています。
独自の環境活動への取り組みについて、今後も期待しましょう。