ベルギーやUKに拠点を設ける仮想通貨マーケットメイカー企業「Keyrock」は、30日のプレスリリースで米リップル社からの出資を明かしました。
KeyrockはシリーズBラウンドでの約99億円の調達をしていますが、そこにリップル社が含まれています。
ベンチャー企業の資金調達でも、米リップル社が活躍を見せました。
今回の出資報道について、詳細を見ていきましょう。
要点
Keyrockとは
Keyrockは、仮想通貨のマーケットメイカーです。
Keyrockは2017年の創設から、全参加者の市場へのアクセスを容易にするため、金融資産の流動性向上を掲げています。
これまで85超の市場でマーケットメイクをしてきました。
その対象は中央集権型取引所(CEX)から、仮想通貨のような分散型取引所(DEX)まで幅広いといえます。
2021年には取引高を従来の3倍に増やしたとのことです。
Keyrockは2023年以降、人員補強を目指しています。
今年は従業員が100人を超え、昨年から倍増しているとのことです。
Keyrockはベルギーを拠点としていましたが、現在は英国にもオフィスを構えています。
2023年初頭にはシンガポールやスイスへも進出予定です。
Keyrockの今後の動向に期待しましょう。
Keyrockへの出資企業にリップル社など
Keyrockへの出資企業には、リップル社が含まれることがわかりました。
KeyrockはシリーズBラウンドで約99億円を集めています。
そこにリップル社が協力した形です。
ほかにもSIX Fintech Venturesや、Middlegame Venturesも出資企業に名乗りを上げました。
Keyrockへの調達資金は、インフラやスケーラビリティに関係するツール開発に使われる見通しです。
欧州や米国などでの事業認可取得を目指します。
Keyrockが今回の資金調達から、どのような展開を見せるのでしょうか。
リップル社が味方についたことが、仮想通貨業界での追い風になりそうです。
リップル社のこれまでの出資実績
リップル社はこれまでも、企業への出資実績があります。
たとえば2021年に、日本の金融インフラ企業のマネータップに出資しました。
同時にマネータップ社の外部筆頭株主になっています。
リップル社は、かねてから世界中でさまざまな金融機関と提携を結んでいます。
自社サービスを世界中に広めるためには、企業出資も欠かせないのでしょう。
リップル社も2019年に約218億円を集めるなど、資金調達の実績があります。
その経験から、ベンチャー企業との資金面におけるノウハウ共有の狙いもあるでしょう。
これからリップル社は、出資を受ける立場から与える立場へ変わっていくのでしょうか。
まとめ
仮想通貨マーケットメイカー企業のKeyrockが、リップル社から出資を受けたことがわかりました。
Keyrockはマーケットメイカーとして成長中なので、リップル社の支援がアドバンテージになるでしょう。
規模も段々と大きくしているので、今後の動向に期待です。
一方でリップル社は、今後も企業への出資や提携などの動向が考えられます。
これからもビジネス面でのネットワーク構築を通し、さらなる希望をもたらすかもしれません。
リップル社の動き次第で、新しい企業が躍進を果たす可能性もあります。