ここ最近、仮想通貨のリップルの価格が上昇中です。
7日にリップル社とSEC(米証券取引委員会)の有価証券登録をめぐる裁判で、リップル社に優位な判定が出た影響もあるでしょう。
しかし価格の上昇自体は4日から始まっており、仮想通貨市場の景気が全体的に好転した背景も考えられます。
リップルの最近の情勢をまとめました。
これを参考にすれば、今後の投資を判断するヒントを得られるかもしれません。
要点
最近のリップル市場は上昇トレンドへ転換
最近のリップル市場は、力強い上昇トレンドへの転換が見られます。
GMOコイン販売所における日足チャートで確かめましょう。
このように2月4日から急な値上がりが始まりました。
3日時点の終値は67.969円でしたが、7日には89.660円まで上がっています。
この間の値幅は約31.9%になりました。
8日は記事執筆時点でまだ日足の終値が未確定ですが、ローソク足では力強い伸びを見せる状況です。
以上からリップル市場では、強気姿勢が優位と考えられます。
リップル社は7日に裁判での優勢がわかる
モーニングスターの報道では、7日にリップル社がSECとの裁判で優位になったことがわかりました。
リップル社はXRPの有価証券登録なしでの販売が連邦証券法に反するとして、2020年にSECから訴訟を起こされました。
リップル社が発行している仮想通貨に有価証券登録の義務があったと認められれば、業界への影響が懸念されます。
裁判の行方は、業界全体の命運にも関わるでしょう。
しかし7日に裁判所はリップル社に対し、SECの法定覚書対応を認めました。
発行中の通貨が有価証券ではないと証明するチャンスを与えられたのです。
まだ裁判の決着はついていませんが、ここからSECに反撃を果たすでしょう。
この報道からリップルへの買い勢力が強まったと考えられます。
リップル社の裁判における新情報について、国内のTwitterでもさまざまな反応が寄せられました。
仮想通貨市場全体の景気好転も影響か
リップル社の裁判をめぐる新情報が出る前から、XRPは価格上昇を本格化させています。
仮想通貨市場全体の景気がよい方に変わったからでしょう。
ビットコインやイーサリアムでも価格好転が見られます。
まずはGMOコイン販売所におけるビットコインの日足チャートを見てみましょう。
同じくイーサリアムの日足チャートです。
どちらもリップル同様、最近は力強い価格上昇を見せています。
上昇トレンドへの転換が4日からという点も似ているでしょう。
このように仮想通貨市場全体のトレンドが変わったことが、リップルに味方しているようです。
今後の価格予測は?
今後もリップルは、しばらく価格を伸ばし続けるでしょう。
今月いっぱいまでは上昇トレンドをキープしそうです。
ただ3月には米国で利上げが起きる可能性があります。
米FRB(連邦準備制度理事会)は、25日~26日の連邦公開市場委員会で利上げ開始の機運を高めました。(出典:JETRO)
金利が上がると投資よりも預貯金への意識が高まることがあります。
そのため3月に利上げが決まると、リップルへの買い勢力も弱まるでしょう。
米国での利上げによって上昇トレンドが断ち切られるかもしれません。
このような注意は必要ですが、今後しばらくはリップルの価格水準が高まりそうです。
まとめ
リップルの価格上昇が話題です。
裁判での優位が報じられただけでなく、仮想通貨市場の景気好転に影響されたのでしょう。
以上の好条件が重なり、リップルの需要が高まっているようです。
リップルに興味のある方は、上昇トレンドが終わらないうちに買うのがおすすめです。
今後の市場動向にも期待が持てます。