リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは、米国政府による仮想通貨テザー(USDT)への監視強化があるとして、懸念を示しました。
ガーリングハウスCEOはポッドキャスト「World Class」のインタビューで、政府からテザーへの圧力の可能性を語っています。
一方テザー社のCEOは、ガーリングハウス氏の懸念に反論しています。
リップル社CEOのコメントについて、詳しく見ていきましょう。
要点
リップル社CEOが米国政府に示す懸念
リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは「World Class」のインタビューで、米国政府の動向に懸念を示しました。
彼らについて、テザーへの監視強化の可能性があるといいます。
テザーはステーブルコインとして世界的に人気です。
しかし米国政府の監視による地位低下を、ガーリングハウスCEOは懸念しています。
同氏はブラックスワンとして、取引所のCEO経験者に対する相次ぐ有罪判決を挙げました。
たとえばFTXのサム・バンクマン=フリード元CEOは、詐欺罪で禁固25年などの判決を受けています。
またバイナンスのチャンポン・ジャオ元CEOも、反マネーロンダリング法違反により、禁固4か月の実刑判決を下されました。
以上をきっかけとして、ガーリングハウスCEOは、米国政府によるテザーへの監視を懸念しているようです。
仮想通貨取引所の元CEOの相次ぐ有罪判決により、仮想通貨の規制が強まり、テザーが標的になるからでしょう。
ポッドキャストにおけるガーリングハウスCEOの発言は、一部投資家の心理にも影響を与えたかもしれません。
Xでは以下の口コミがありました。
テザーCEOがガーリングハウス氏の言葉に反論
一方テザー社のパオロ・アードイノCEOは、ガーリングハウス氏に反論しています。
彼は公式Xで、以下の見解を示しました。
アードイノ氏は米国の重要機関について、テザーへの行動の可能性を否定しています。
以上を踏まえて、ガーリングハウス氏に対し、テザーへの恐怖を広めたと批判しました。
アードイノ氏はテザーについて、問題ないとアピールする狙いでしょう。
以上からガーリングハウス氏の発言を、ただの憶測と切り捨てています。
アードイノ氏は公式Xで、テザーのエコシステムを安全と強調しました。
米国政府による監視の問題は、真っ向から否定しています。
リップル社は4月にステーブルコイン計画を発表
2024年4月にリップル社は、ステーブルコイン発行計画を明かしました。
テザーと同じく、米ドルペッグとなる見通しです。
以上からリップルは、テザーの競合相手になるでしょう。
新ステーブルコインは、リップル社独自の分散型台帳「XRPレジャー」だけでなく、イーサリアムブロックチェーン上でも発行される予定です。
2024年後半のローンチを予定しており、注目する方もいるでしょう。
リップル社が開発しているので、ローンチされれば世界的話題になりそうです。
ガーリングハウスCEOの米国政府の監視に関する発言が話題です。
しかしそれは競合相手候補のテザーへのけん制かもしれません。
まとめ
リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOがテザーについて、米国政府からの監視強化の懸念を示しました。
しかしテザー社のパオロ・アードイノCEOは、ガーリングハウス氏の発言を否定し、なおかつ批判しています。
以上を踏まえて、テザーのエコシステムの安全性を強調しました。
リップル社はステーブルコイン開発計画を明かしており、テザーと競合するかもしれません。
早速テザーと対立していますが、競合相手へのけん制の可能性があります。
米国政府からテザーへの監視について、特段の根拠が見られないからです。