最近、仮想通貨に似た概念として「RWA(Real World Assets)」というワードが注目を受けています。
現実の資産について、トークン化する機運が高まっているからです。
社会の変容次第では、仮想通貨の次のブームになるかもしれません。
RWAと仮想通貨の違いを見ていきましょう。
要点
現実資産のトークン化としてRWAに注目
近年、RWAのトークン化が注目されています。
RWAとはもともと「現実資産」という意味です。
これをトークン化して、市場への流通を目指す企業が見られます。
デジタル資産は少額投資に加え、パソコンやスマートフォンで取引できるため、流動性の拡大が期待されます。
手軽に取引できれば、需要が広がるでしょう。
以上からRWAは、仮想通貨の次のブームになるかもしれません。
仮想通貨同様に、デジタル資産として流通する可能性があるからです。
トークン化の対象として不動産、自動車、時計、トレーディングカードなどがあります。
さまざまなものをデジタル資産として扱えば、手軽な投資にできるでしょう。
資産を所有しながら、ひもづいた実物を扱わないケースも想定されます。
RWAはもともと現実資産ですが、それをトークン化すれば、新たな金融商品として確立できるかもしれません。
X(旧Twitter)では、以下のコメントがありました。
RWAと仮想通貨の違い2つ
RWAと仮想通貨の違いを、2つ紹介します。
・決済できるか
RWAは現実資産をトークン化する点で、仮想通貨と違うのが特徴です。
不動産や債権、ワインなど、現実には一定の価値を秘めたものがあります。
RWAはこれらを対象として、トークン化するのです。
デジタル資産として、仮想通貨同様にパソコンやスマートフォンで取引できるでしょう。
一方で仮想通貨は、現実の資産を対象としません。
たとえばビットコインやイーサリアムも、デジタルシステムで作られたオリジナルの通貨です。
既存の資産と価値が連動するステーブルコインもありますが、あくまでも通貨としてはオリジナルといえます。
既存の資産をそのままトークンに変えたわけではありません。
以上からトークンの原型の有無が、RWAと仮想通貨の違いです。
一方で仮想通貨は決済に使えますが、RWAではできない可能性があります。
RWAはあくまでも実物をトークン化するだけです。
ビットコインやイーサリアムのように、インターネットや店舗での決済には使えないでしょう。
以上から、投資に特化する可能性があります。
一方で仮想通貨は、従来のお金のように扱えます。
サービスによっては、ビットコインやイーサリアムなどで支払えるからです。
仮想通貨による決済を広め、法定通貨と別の経済圏を目指すケースも見られます。
以上から経済的用途の範囲では、仮想通貨が広くなりそうです。
RWAと仮想通貨では、さまざまな違いが想定されます。
それでもRWAはトークン化により、仮想通貨と似た形で流通するかもしれません。
以上から2つは、別々の経済圏にあります。
まとめ
RWAとは現実資産で、ビットコインのような仮想通貨とは違います。
しかし不動産やワインなどの現実資産をトークン化して、仮想通貨のように流通させる動きが見逃せません。
以上から、新たな金融商品のブームの可能性があります。
RWAは現実の資産が対象なので、仮想通貨と違った値動きになり、なおかつ高値取引もあるでしょう。
従来のトークンと異なる形で、注目を集めそうです。
ビットコインやイーサリアムは、デジタル資産としての地位を守れるでしょうか。