FTXの前CEOであるサム・バンクマン=フリード被告の弁護士は、19日のバハマの裁判所における審問で、同被告の米国への身柄引き渡しへの合意に言及しました。
サム被告は身柄引き渡しの前に、米当局の起訴状の確認を望んでいるとのことです。
ロイター通信が19日に報じています。
実質的にサム被告は、身柄引き渡しを前提として、今後の動向を考えているようです。
こちらについて、詳細をまとめました。
要点
FTX前CEOのサム被告が身柄引き渡しに同意と報じられる
FTX前CEOであるサム・バンクマン=フリード被告が、米国への身柄引き渡しへの同意を報じられています。
同被告の弁護士が、バハマ裁判所の審問でそう明かしたからです。
以上により、FTX騒動が近日中に大きく動く可能性があります。
バハマで刑事弁護を担うジェロン・ロバーツ氏も、以上の動向に理解を示しました。
同氏は一部メディアに対し、サム被告の身柄引き渡しへの同意を認めています。
そのうえで同被告の週内の再出廷を望む状況です。
サム被告代理人であるクリスタル・ロール氏も、同被告の身柄引き渡しへの同意意向をロイター通信に認めました。
以上からサム被告の米国への移動は決定的と見られます。
今回の身柄引き渡しをめぐる動向には、決着がついたようです。
米当局が起訴状を出していますが、FTXの拠点であるバハマ当局がサム被告を逮捕しました。
身柄引き渡しが難航すれば、事件の進展への影響が考えられます。
しかし今回の報道で、以上の問題はクリアされそうです。
サム被告が米国に移動すれば、事件が段階的に動くでしょう。
ここまでの動向について、Twitterからは以下の口コミが挙がっています。
すでに身柄引き渡しの書類へ署名済みとの報道も
21日の米ABCの報道では、サム被告はバハマで、すでに身柄引き渡しの書類にサインをしたとのことです。
もともと今回の逮捕は、米国への身柄引き渡しが前提になっていました。
当初同被告は、身柄引き渡しへの抵抗の権利を主張していましたが、最終的には同意の意向を示しています。
FTX経営破綻の真相解明に一歩近づいた形です。
米国ではFTX破綻をめぐり、13日に米議会で公聴会が開かれています。
サム被告も出席要請を受けていましたが、バハマでの拘束により実現していません。
米国への身柄引き渡し後、同被告はどこまで捜査に協力するのでしょうか。
今後サム被告はどうなるのか
今後サム被告は、バハマから米国へ移動しますが、その出発日時はまだ未定です。
21日にバハマの裁判所に出廷すれば、そこで米国への出発日時が決まる可能性があります。
次の裁判をめぐる報道に注目です。
Coinpostによる12月20日の報道では、米国の弁護士と電話をしたあと、バハマの刑務所に拘留されているといいます。
身柄引き渡しをめぐるバハマ当局の動きが気になるところです。
最近のFTX騒動では、サム被告の逮捕から身柄引き渡しまでが大きく取り上げられていました。
近いうちに次の段階へ進むでしょう。
まとめ
FTX前CEOのサム・バンクマン=フリード被告が、米国への身柄引き渡しに同意したと報じられています。
FTXの経営破綻をめぐる捜査はバハマだけでなく、米国でも本格的に進められる状況です。
サム被告は、米国での捜査へ全面的に協力するのでしょう。
身柄引き渡しが決まったことで、事件の全容が段階的に明かされていきそうです。
今回の事件でサム被告は、詐欺やマネーロンダリングの容疑により、米捜査当局から起訴を受けました。
真相解明への取り組みは、まだ始まったばかりです。