ブロックチェーンゲームの開発を手がけているアニモカブランドは、スクウェア・エニックスなどの投資家から、総額201万ドル出資が集まったことを明かした。
要点
アニモカブランドのプレスリリース
アニモカブランドの発表によると、今回の出資は、2019年7月〜9月に行われ、投資家の中にはスクウェア・エニックスの他、Bクリプトやトゥルー・グローバル・ベンチャーズなどが含まれるとのことです。
出資は、現金83%と仮想通貨17%からなる株式取得略式契約スキーム(SAFE)と、サンドトークン(SAND)の発行によって行われました。サンドトークンは、子会社のTSB Gaming Ltdが手がける「ザ・サンドボックス」で利用できます。
同ゲームは、これまでにも2回プレセールを実施し、1,300以上のイーサリアムを集めており、今回の出資は第3回目となる。
また、「ザ・サンドボックス」が2020年の後半に正式ローンチするとも述べました。
ザ・サンドボックスとは
ザ・サンドボックスは、プレイヤーがイーサリアムブロックチェーン場で作られた仮想世界で遊べるゲームです。「ランド」と呼ばれる仮想世界の土地を購入することで、プレイヤーは自由にキャラクターやオリジナルゲームを作成でき、好きなようにマネタイズできる。
作成したキャラクターなどはNFTと呼ばれる、一点もののトークンが作成でき、ゲームやアイテムの所有権を自由に取引できることをテーマになっている。
現在累計4,000万ダウンロードを記録しており、毎月100万人以上のアクティブユーザーがいるという。
ザ・サンドボックスの創業者であり、COOであるセバスチャン・ボーゲット氏は、コインテレグラフジャパンのインタビューで、スクウェア・エニックスからの投資を大歓迎する発言を残している。
We are thrilled to have Square Enix with us as a strategic investor, supporting our ambitious vision of building the Metaverse where Creators can make games on their LANDs and trade ASSETS on our marketplace in a totally decentralized manner
(スクウェア・エニックスが戦略的投資家としてジョインし、クリエーターが自分たちの土地でゲームを作り、市場でアセットとして取引できるメタバースを構築するという、野心的なビジョンをサポートできることを嬉しく思います。)
スクエニもブロックチェーンゲームに関心を寄せる
ゲーム内のアイテムやキャラクターなどに所有権を与え、自由に取引できるブロックチェーンゲームは、スクウェア・エニックスも関心があるようです。
スクウェア・エニックスの代表取締役である松田洋祐氏は、今年初めにブロックチェーンが既に黎明期から脱していると話した上で、この分野が発展するためには、投機対象に止まらず、ゲーム体験に新しい何かをもたらせるかどうかが鍵だと話しています。
一部の熱狂的なファンの間のみで流行していたブロックチェーンゲームだが、大手ゲーム会社などが関心を寄せることで、この分野がどのようなに成長していくのか、注目が集まっています。