つい先日、ナスダック上場企業のMicroStrategy社がビットコインを約450億円分購入したことが大きな話題となりましたが、今度はSquare社がビットコインを購入したことを発表しました。
Square社は、時価総額7兆円を超える大企業であり、MicroStrategy社を遥かに上回る規模を誇っています。
このニュースが発表されて以降、ビットコインの価格は右肩上がりに上昇しており、良い流れを作るきっかけになったのではないかと言われているようです。
Square社がビットコインを購入
ツイッターの創設者ジャックドーシーがCEOを務めていることで有名であり、NYSEやナスダックに上場しているSquare社が、ビットコインを5000万ドル(約50億円相当)購入したことを明らかにしました。
ユニクロなどを傘下に持つ株式会社ファーストリテイリングと同等の時価総額を誇る企業である為、相当ビッグなクジラが参入してきたと言えるでしょう。
Square社は事業の一部としてビットコイン販売を行っておりますが、今回購入した5000万ドル分のビットコインについては、販売用ではなく会社の資産として購入しているようなので、純粋な投資であることが伺えます。
先日は、ナスダック上場企業のMicroStrategy社もビットコインを購入したことを明かしている為、これから続々と企業のビットコイン購入ラッシュが始まるのではないかと期待されています。
このタイミングで購入した理由
CEOのジャックドーシー氏は、数年前からビットコインを推している人物として有名でした。
その為、価格面で考えると現在より割安な時期はいくらでもあったはずです。
しかし、何故今になってビットコインを購入したのでしょうか。
その理由は、ドルに対する疑問によるものでした。
Square社は、現在の通貨体制に不透明感を抱いているようで、資産をドルで保有していることはリスクが高いと考えているようです。
これは恐らく、コロナ後の現金配布などが大きな要因でしょう。
現状、バランスシートのほとんどをドルで構成していることから、リスク軽減も兼ねてビットコインを選択したようです。
また、仮想通貨の市場や技術が急速に発展していることから、資産の一部を仮想通貨として保有するメリットも、以前と比べて格段に向上しています。
その為、リスク軽減だけでなく、純粋な投資としても十分価値があると判断したのでしょう。
ビットコイン高騰の材料になったか
Square社のビットコイン購入が話題になって以降、ビットコインの価格は高騰を続けています。
これは、大企業が遂にビットコインを認めたことによる安心感や期待によるものではないかと考えられているようです。
仮想通貨を大量に保有しているユーザーや機関のことを人々はクジラと呼んでいますが、今まではこのクジラの正体は未知であったが故に、仮想通貨に対する不安は拭えない状況でした。
しかし、その正体が明確になったのであれば、見えないものに対する不安は無くなり、より積極的に投資をしやすくなるでしょう。
また、大企業がビットコインを購入したという前例が出来たことにより、他の企業も参入しやすくなったこともビットコインの買い圧の理由かもしれません。
MicroStrategy社だけの前例ですと、どうしてもインパクトに欠けてしまいますが、Square社までもがビットコインを購入したとなると、他の企業も少なからず注目をすることでしょう。
特に最近は、ドルを保有していること自体リスキーであると考えられ始めていることから、リスクヘッジとしてビットコインの購入を検討する企業もちらほら出てくる可能性は十分あります。