株式会社三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)は、メタバース実証実験場「virtual hoops link」開設を発表しました。
出典は8日のプレスリリースです。
国内企業でメタバース参入が相次ぐなか、大手金融機関がまたひとつその領域に踏み出しました。
実証実験の結果次第では、NFTやメタバース関連の新サービスが注目を受けるかもしれません。
SMBCグループのメタバース参入の詳細を見ていきましょう。
要点
virtual hoops linkとは
virtual hoops linkとは、メタバース関連の実証実験場です。
SMBCグループのオープンイノベーション拠点として「hoops link tokyo」が現実の東京都渋谷区にあります。
これがモデルとなり、今回のメタバースが生まれました。
今回のメタバースのモデルとなったhoops link tokyoは、セミナーや異業種交流を目的としています。
SMBCグループがプロデュースした、新規事業の創出支援施設です。
スタートアップから大企業の関係者まで、幅広いジャンルの人物が参加してきました。
今回のメタバース実証実験場は、それを仮想空間でこなすのが目的でしょう。
いずれにしてもSMBCのメタバース参入となれば、今後の動向が気になる方も現れそうです。
virtual hoops linkには、SMBCグループの従業員なら誰でも参加できます。
hoops link tokyoのコミュニティメンバーもアクセス可能です。
以上から、企業グループ内でのリモートコミュニケーションに用いる狙いでしょう。
一方でvirtual hoops linkは、3Dの展示イベントも開催できます。
SMBCグループ内だけでなく、一般人に向けた楽しみがあるかもしれません。
以上から将来的には、実証実験を超えた動きも見られそうです。
virtual hoops linkは、国内のメタバース業界を刺激する可能性があります。
Twitterからは以下の口コミが寄せられました。
SMBCグループがメタバース開発に乗り出した理由
SMBCグループは、仮想空間における活発な経済活動発展を見込み、メタバース参入に踏み切った可能性があります。
virtual hoops link開始のプレスリリースでも、仮想空間発展への言及がありました。
世界的にメタバースが発展するなか、金融機関としてこの流れに乗りたいと思ったのでしょう。
SMBCグループは、メタバースから生まれる新規事業発足を望んでいます。
以上の実現のために、virtual hoops linkを建てたようです。
新規事業創出支援という意味では、hoops link tokyoの理念にも通じます。
SMBCグループのメタバースを通したサポートによって、社会を変えるビジネスが生まれるかもしれません。
国内金融機関における過去のメタバース参入事例
国内の金融機関でも、メタバース参入に向けた動きが相次いでいます。
たとえばみずほ銀行は2022年に、VRイベント「バーチャルマーケット2022 Summer」に参加しました。
ここでメタバース「パラリアル大阪」を出展しています。
銀行をイメージした仮想施設です。
日本では2022年に「日本デジタル空間経済連盟」が発足しました。
SBIホールディングスが連盟主になっています。
ほかにも大和証券や三菱UFJ信託銀行などが参加するなど、金融業界で注目を受ける状況です。
SMBCグループに限らず、さまざまな金融機関がメタバースに目を向けています。
まとめ
SMBCグループから、メタバース実証実験場「virtual hoops link」が誕生しました。
仮想空間に関連した新規事業創出支援が主目的のようです。
SMBCグループは新規事業のサポートに熱心であるため、これをメタバースでこなす狙いでしょう。
国内金融機関ではみずほ銀行をはじめ、さまざまな企業が関わりはじめています。
SMBCグループのメタバース参入も、このような流れを受けたからでしょう。
実証実験を含めた今後の動向に注目です。