設立1971年の歴史があるアメリカの格付け機関Weiss Ratingsが、最新の仮想通貨格付けランキングを発表しました。
この発表では、技術面や総合評価で仮想通貨をそれぞれ格付けしており、総合ランキングにおいてビットコインとリップルがトップ5に選ばれたようです。
しかし、技術面においては、TezosやCosmosといった仮想通貨マニアが好むような通貨ばかりがランクインしていた為、一般投資家からは意外な声が挙がりました。
Weiss Ratingsが仮想通貨の格付けを発表
早期から仮想通貨の格付けをしていたアメリカの格付け機関Weiss Ratingsが、最新の仮想通貨ランキングを発表しました。
格付けは技術評価と総合評価で分けて発表しており、それぞれ選出された通貨は異なるので、なかなか興味深い結果となっています。
総合評価で選出された仮想通貨は下記の通りです。
2位イーサリアム
3位IOTA
4位リップル
5位ライトコイン
仮想通貨ユーザーであれば、どれも納得のいく選出なのではないでしょうか。
尚、去年の同時期の格付けと比べると、1位だったEOSが陥落しているのと、Binanceコインが消え去ったのが特徴です。
また、去年は10位にすら入っていなかったIOTAが急上昇していきている為、この1年で仮想通貨界でも激しい競争があったことが伺えます。
IOTAはIoT(Internet of Things)による決済取引の為に作られた仮想通貨であり、コロナの影響で現金決済からキャッシュレス決済やネット決済に移りつつある影響で上位に来たのかもしれません。
このように、世界の状況によっても大きく仮想通貨の需要は変化していくので、我々も臨機応変に投資対象を見定めていく必要があるでしょう。
技術面では意外な結果に
総合ランキングは、仮想通貨をやっている人ならば誰しもが納得できる結果でしたが、技術面はかなりマニアックな結果となっています。
2位Cardano
3位Cosmos
4位Fantom
5位イーサリアム
Cardanoとイーサリアムは分かるけれども、他の通貨はあまり耳馴染みがないという方も多いでしょう。
CosmosとFantomは2017年の仮想通貨バブルが来るちょっと前辺りに話題になっていた通貨なので、古参の方なら知っているかもしれません。
しかし、1位のTezosはつい最近、初めて知ったもしくは今回初めて知ったという方がほとんどでしょう。
Tezosは、ここ数か月で急に話題にあがるようになってきた新生通貨です。
バイナンスでは今年の2月に上場したばかりなので、かなり注目も浴びているようですね。
この通貨はシステム修正時にハードフォークを必要としない特徴を持っており、PoSシステムを採用しています。
要は民主的な仮想通貨である為、一般投資家からの人気を集めやすいのです。
このように、突然位置づけが大きく変わるのも仮想通貨ならではの醍醐味ですね。
ちなみに、去年の同時期の発表では、リップル、EOS、ビットコイン、イーサリアム、Cardanoがトップ5でした。
総合評価と同じように、技術面でもこの1年でかなりの変動が起こったようです。
技術面の格付けに注目
格付けをチェックする際は、技術面を主に参考にすると良いと考えられています。
というのも、総合評価はビットコインやイーサリアム、ライトコインなど主要な通貨が今後も上位にランクインしてくるでしょう。
その為、誰もが予想できる答えなのでそこまで参考にはなりません。
しかし、技術面においては、あまり耳にしなかったような仮想通貨がランクインする傾向が高いです。
仮想通貨に求められているものと言えば、法定通貨に変わる決済方法と今までにない技術の提供です。
法定通貨に変わる決済方法は恐らくビットコインが存在する限り揺るぐことがないと思いますので、技術面の評価を見極めることで、今後伸びていく通貨に投資することができるかもしれません。