ゴールドマン・サックス出身のロール・パル氏は8日、Twitter上で発言。
同氏は現在の金融市場の混乱の中、ビットコインに可能性を感じたと指摘しています。
要点
世界的通貨危機が危ぶまれる中ビットコインに可能性
A Currency Crisis?
When the long-term charts all start pointing to a single event risk, I pay attention.
When those charts are at the KEY level, I focus.
And when they break, it is time for action...
Something really BIG is going on...
— Raoul Pal (@RaoulGMI) August 7, 2019
And $BTC #Bitcoin is doing its job of suggesting an alternative system is gaining in probability (it trades like call option on a new system, in my mind). The price moves are so ENORMOUS (and thus the increase in probabilities are so FAST) that you have to use log charts... pic.twitter.com/ug5bb7P3Lf
— Raoul Pal (@RaoulGMI) August 7, 2019
通貨危機?長期チャートがすべて単一のイベントリスクを指し示し始めており、私は警戒しています。それらのチャートが重要なレベルにあるとき、私は焦点を合わせます。そして、それらが決壊したとき、それは行動の時です...本当に大きな何かが起こっています...
そしてビットコインは代替システムになる確率が上昇しています(私のシステムでは、新しいシステムの呼び出しオプションのように取引される)。価格の変動は非常に大きく(したがって、確率の増加が非常に速い)、ログチャートを使用する必要があります...
パル氏はツイッター上で上記のようにツイート。
現在世界中の通貨がチャート上で重要なレベルにさしかかっていることを説明し、通貨危機が迫っていると見解を示しました。
その上で、金とビットコインの価格が上昇しており、新たな市場になる可能性が高いことを示しました。
パル氏が述べるのは、人民元下落から始まった新興国の利下げによる通貨安。
本日もタイやベトナムといった新興国が経済の先行きを懸念し、利下げを実施し、通貨が軒並み下落しています。
ある意味でビットコインの認知広まるか
パル氏の指摘ももちろんのこと、このことで重要なのは「パル氏のような金融関係者がビットコインに注目し始めたこと」です。
今回の世界的な金融市場の混乱の中、どこの国・中央銀行にも属さないビットコインは価格が上昇しており、この一件でビットコインの有用性(価値保存の手段)に気づき始めた投資家は少なからずいるでしょう。
ビットコインはまだ決済に使われる段階には至っていないものの、今回の一件で、実用性を証明したといっても過言ではありません。
また、今後の世界的な情勢不安が継続すれば、ビットコインへの注目がさらに増す可能性があります。
まとめ
ゴールドマンサックス出身であり、金融の専門家であるロール・パル氏は8日、自身の見解をツイート。
そこで同氏は通貨危機への懸念を示しつつ、ビットコインに可能性があることを述べました。
米中貿易摩擦からの金融市場の混乱から、このようにビットコインが価値保存の手段として注目を浴び始めているので、引き続きビットコインと金融市場の関係は注目しておいた方がよいでしょう。