仮想通貨の仕組み

Binanceはイカゲームトークン(SQUID)の調査の実施を明かす

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【要点】

・仮想通貨取引所Binanceが、Squid Game Token(イカゲームコイン/SQUID)を調査している事を明かしました。
・SQUIDはラグプルとみられており、2021年に入ってからのラグプルによる損失は2021年7月までに129億円に達し、深刻さを増しています。

BinanceがSQUIDの調査に乗り出す




世界最大の仮想通貨取引所Binanceが、失われた資金を回収し、その結果を法執行官に引き渡すことを目的として、Squid Game Token(イカゲームコイン/SQUID)を調査している事を明かしました。

「play-to-earn(※日本語訳:ゲームをプレイしてお金を稼ぐ)」トークンのSQUIDは、11月に入って誕生し、70,000%以上急上昇した後、クラッシュしました。

流動性が凍結したため、トークンの所有者は売却する方法がなくなり、ユーザーは立ち往生。
トークンは、大ヒットしたNetflixシリーズに触発されたと言われているものの、正式な提携関係はありません。

最大の分散型取引所の1つであるPancakeSwapが使用する基盤となるブロックチェーンを開発したBinanceによると、今回の件について、ポンプアンドダンプもしくはラグプルスキームであると考えており、広報担当者は次のように語っています。

これらのタイプの詐欺プロジェクトは、DeFiスペースでは非常に一般的になっています。


BinanceはSQUIDの開発者関連ウォレットアドレスを凍結




Binanceは、SQUIDの開発者に関連付けられたウォレットアドレスを凍結し、ブラックリストに登録しました。

同社は「悪意のある人物を特定するためにブロックチェーン分析を展開している」と語っており、トークン開発者は、TornadoCashと呼ばれる「コインミキサー(※)」を使用してトラックをカバーしているとみられています。

(※)ミキシングとは…
複数の送金データを混ぜることで、利用者のプライバシーや匿名性を守る手法で、ミキシングすることで、どこ(だれ)からどこ(だれ)に仮想通貨が送金されたのか追跡できないようにする手法を言います。


ミキシングされた資金を調査




Binanceは、セキュリティチームが現在、これらミキシングされた資金を追跡していると語っています。

現在、同取引所は、取引を追跡しようとしており、その結果を「適切な管轄区域」の法執行機関に引き渡す予定であると述べています。
ただし、失われた資金を回収するために同社ができることはほとんどないとみられています。

大手メディアのGizmodoによると、トークンの開発者は少なくとも約3億4,000万円を持って逃亡している可能性があり、SQUIDの開発者は匿名のままで、誰であるかは現在も不明かつ、トークン起源も明確ではありません。

仮想通貨専門家は、すべてを「ラグプル」と呼んでおり、このような場合、開発者は一見正当なトークンを起動させ、そのサポートを構築してから、プロジェクトを消滅もしくは放棄し、所有者に価値のないデジタル資産を残すという手口を使います。

PancakeSwapで主に取引されていたSQUID




SQUIDは主にPancakeSwapで取引されています。
取引の価格と条件を設定するアルゴリズムまたはスマートコントラクトのコレクションであり、自動マーケットメーカーとして仮想通貨ユーザーの間で広く知られています。

流動性は、システム管理も支援するユーザーのコミュニティによって提供され、オープンソースコードで実行され、「許可なし」と見なされます。
そのため、誰でもDEXでトークンを起動し、その市場を構築でき、中央の監視やリストの要件もありません。

PancakeSwapは、さまざまな分散型ファイナンス(DeFi)アプリケーションに使用されるイーサリアム(Ethereum)のようなブロックチェーンであるBinanceの「スマートチェーン」で実行されます。

PancakeSwapプラットフォームには、その背後に開発チームがあります。
しかし、公式サイトによるとCAKEガバナンストークンの所有者は、システムを管理するための提案へ投票し、将来どのように発展するかについてコミュニティに発言権を持たせています。

深刻化するDeFiへの攻撃はDEX構造の特徴が致命傷か




現在の仮想通貨市場において、DeFiへの攻撃および盗難は深刻化している問題です。

ブロックチェーン分析会社のCipherTraceによると、仮想通貨投資家は2021年の最初の7か月間で、盗難、ハッキング、その他の悪意のある活動により776億円以上を失っています。
このうち、537億円は、DeFi取引所で発生しています。
さらに、ラグプルの損失は2021年7月までに129億円に達しています。

DEXの特徴である「分散型構造」により、何か問題が発生した場合でも、投資家はほぼ頼ることができません。
そのため、PancakeSwapでは、公式サイトで述べているように、PancakeSwapに対するカスタマーサポートはなく、問題が発生した場合はTelegramを通じてコミュニティまで連絡するように告知しています。

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