最近の仮想通貨業界では「ビットコインETF」が話題です。
10月19日にニューヨークの証券取引所で売買が始まって以来、多くの投資家が関心を持っているでしょう。
ビットコインETFの意味や入手方法を解説します。
定義や買える場所だけでなく、相場の影響にも触れる記事です。
この記事を読めば、ビットコインETFの意味や仮想通貨市場との結びつきがわかるでしょう。
要点
ビットコインETFとは何か?
ビットコインETFの「ETF」とは上場投資信託で、証券取引所で株と同じように買えます。
「Exchange Traded Funds」の頭文字を取ったもので、投資したお金はプロのファンドマネージャーに預ける形です。
ファンドマネージャーはETFを通して多くの人からお金を集め、別のところに投資するのです。
信託を受けた投資先は、大抵複数に及びます。
預かった総額のうち「国内株Aに30%、国内B株に30%、債権に25%……」という形です。
ビットコインETFはその名のとおり、投資対象にビットコインを含んだ上場投資信託です。
投資信託の運用が成功すれば利益をもらえますが、うまくいかなくてマイナスとして返ってくるリスクもあります。
それでもプロに投資をまかせられる安心感があるので、知識や時間がない人でも取り組めるでしょう。
ビットコインETFを買う方法は?
ビットコインETFは証券取引所で買えます。
ただし2021年10月時点では、まだ国内における採用例がありません。
そのため日本人がビットコインETFを買えない状況が続いています。
一方で海外では2021年2月のカナダを皮切りに、4月にブラジル、6月にドバイ、10月にアメリカで買えるようになりました。
経済先進国であるアメリカや急成長が目立つドバイで買える点から、いつ日本やヨーロッパなど他地域に波及してもおかしくありません。
将来的にはビットコインETFが日本にやってきたら、少額だけ試してみるとよいでしょう。
日本でビットコインETFが採用された場合、他のETFと同じように国内の証券取引所で買えると思われます。
証券取引所の営業時間内なら、いつでも取引可能です。
東京証券取引所なら平日の9時~11時30分の前場、12時30分~15時の後場で買えます。
買うときは一口あたりの価格を見ながら、口数を決めてください。
口数が多いほど利益も大きくなりますが、損失リスクも高まることに注意しましょう。
最近ではLINE証券やSBIネオモバイル証券のように、1株単位で買えるところもあります。
そこでビットコインETFがあれば、少額から楽しめるでしょう。
ビットコインETFは2021年から急速に上場実績を積んでいるので、そう遠くない将来には日本上陸の可能性があります。
ETFとビットコイン相場の関係は?
ビットコインETFが、ビットコインの相場に影響されやすいと考えましょう。
投資対象に仮想通貨を含んでいるからです。
たとえば1BTCあたりの価格が上がれば、投資対象になっているETFの値動きも有利になります。
ただし1BTCの価格が下がればその逆です。
つまりビットコインETFはプロのファンドマネージャーを通して、預けたお金の一部をビットコインに投じることになります。
興味がある人は、日本上陸後にチャレンジしてみるとよいでしょう。
まとめ
ビットコインETFとは、ビットコインを投資対象とした上場投資信託です。
ETFは証券取引所での購入金額を、プロのファンドマネージャーに託すことを意味します。
ファンドマネージャーの投資結果が良ければ、預けたお金に応じた利益が返ってきます。しかし損失として、投資額より少ないぶんしか返ってこないリスクもあるのです。
2021年10月時点では、まだ日本にビットコインETFは上陸していません。
このジャンルに慣れるためには、今一度仮想通貨の知識を見直しましょう。
ETFを学んだうえで、少額投資を試すのもおすすめです。