100万円の大台を回復して注目を集めるビットコイン。
本日、日本時間21日深夜0時過ぎから急落が始まり、105万円台だった価格は100.2万円付近まで下がりました。
こういうニュースはセンセーショナルで、『ビットコインはやっぱりだめなんだ』と言われてしまいがちですが、本当にダメなんでしょうか??
しっかりチャート分析をすると、今後の動きが少しずつ見えてきます。
このまま急落!?今後のビットコインをチャート分析
上のチャートを見ると、大きく価格を下げているように見えるビットコインですが、上のチャートは1分足です。
1分足のチャートでは、ローソク足一本で1分間の値動きを表しています。
ローソク足の見方がわからない方は、まずはこちらをご覧ください。
1分足チャートは、局所的な値動きが際立って見えるので、細かい取引(デイトレードやスキャルピング)をするトレーダーがよく見ています。
ただ、値動きの全体像が見えなくなるというデメリットがあります。
では、今回の急落は、全体像の中ではどのような値動きなのでしょうか。
まずは、最も多くの人に見られている日足チャートを見てみましょう。
日足チャート
これが現在の日足チャートです。
ローソク足一本で1日の値動きを表しています。
こう見ると、深夜の急落はそれほど大きなものではなく、直近の値動きの大きさ(ボラティリティ)の中では、特筆する値動きではないことがわかります。
一般的にチャート分析で使われる『ボラティリティ』とは、価格の変動幅のことを指します。
上のチャートを更に拡大してみます。
緑のローソク足が陽線で、価格が上昇したことを示し、赤のローソク足が陰線で、価格が下降したことを示しています。
(ローソク足の色はカスタマイズできますので、好みの色に設定してみましょう。)
ローソク足が大きいほど1日の価格変動が大きく、ローソク足が小さいほど1日の価格変動が小さかったということになります。
こう見ると、昨日の下落が通常の価格変動幅であり、未だ高値圏に留まっていることがわかると思います。
では、チャートにライン等を描いてさらに詳しく分析していきましょう。
チャート分析に使われるラインを描く
上のチャートでは、ラインや四角が描かれています。
左上に描かれている四角(緑)は、過去に価格が抑えられている水準であり、レジスタン(抵抗)と言われます。
過去上昇が抑えられた水準に価格が再び到達すると、そこでも価格が抑えられやすいという見方をすることができるのです。
実際に今はこのレジスタンス(青)に到達し、価格が抑えられています。
つまり、今の価格の動きは、教科書通りの動きと見ることができます。
また、3月13日からの上昇の波には上下にラインを引くことができます。
この動きも相場の中では頻繁に見られ、上下のラインに挟まれた動きはチャネルと言われます。
相場が上昇している状況でチャネルを形成した場合、上に描ける(高値を結ぶ)ラインがチャネルライン、下に描ける(安値を結ぶ)ラインがトレンドラインとなります。
価格はチャネルの間を行ったり来たりして推移していく前提で、チャネルライン付近では売られやすく、トレンドライン付近では買われやすくなります。
今の価格はこのチャネルのちょうど真ん中あたりにあり、ここから価格が上下どちらに向かうのかを判断するには少し難しい状況と考えられます。
これを、今レジスタンスに抑えられていることとあわせると、一旦は売られても驚くことなはい相場で、
次に買いやすい水準の目安としては、トレンドラインに到達した時と見ることができます。
多くの場合で、はっきりと認識できるメジャーなラインに価格は反応します。
ただ、非常に強い力が働く場合、価格はレジスタンスやチャネルラインを突破して動くことになります。
その動きを見た人たちが、ここぞとばかりに買いに来るのでさらに価格が上昇していくというのがオーソドックスな相場の見方です。
まとめ
今のビットコインは高値で留まってはいるものの、しっかりとレジスタンスに抑えられて上昇しきれない状況です。
また、チャネルの真ん中にあり、さらなる上昇の起点となるには少し中途半端な位置にあります。
一旦は売られる可能性はありますが、直近のボラティリティと比べてあまりにも大きな値動きでなければ売られたとしても悲観する必要はなさそうです。
今回ご紹介したチャート分析は基礎の基礎ですが、詳しいチャート分析をしていくうえで欠かせない要素なので、しっかり身に着けておきましょう。
チャートソフトはGMOコイン
今回使用したチャートソフト『Trading View』は、GMOコインで無料で使用することができます。
是非ご自身でチャートを使用し、分析をしてみてください。