Coinpostの8日報道によると、ビットコインのブロックチェーン上で作られるBRC-20規格トークンが、イーサリアムへブリッジ不要のクロスチェーンを実現しました。
展開したのは「ORDI」と「OXBT」という2種類のトークンで、今後の仮想通貨開発への影響も大きいでしょう。
BRC-20規格トークンの近況や、クロスチェーンの定義について解説します。
要点
BRC-20規格がイーサリアムへのクロスチェーンを実現
BRC-20規格であるORDIとOXBTが、イーサリアムへのクロスチェーンを始めました。
2つのトークンプロジェクトは、Emblemとの協力でブロックチェーン間の垣根を越えています。
Emblemはブリッジ不要のクロスチェーン技術を提供する企業です。
これにより、異なる種類の仮想通貨の取引を容易にできるでしょう。
Emblemは専用のトークン保管庫を提供しており、それ自体をイーサリアムで売買できます。
ユーザーは保管庫を買えばイーサリアムによる取引や、保管庫からウォレットへのトークン移動も可能です。
今回のクロスチェーン計画では、ORDIとOXBTに対応する専用保管庫「BRC-20 Curated Collections」が作られました。
ここにORDIとOXBTを入れれば、イーサリアム上でERC-721トークンをNFTとして発行してもらえます。
以上がビットコインとイーサリアムのクロスチェーンです。
今回のORDIとOXBTは、ブロックチェーンの垣根を越える技術のよい例になりました。
今後はさらなるクロスチェーン技術が生まれるかもしれません。
Twitterでは以下の口コミがありました。
BRC-20規格とは
BRC-20規格とは、ビットコイン用トークン規格の一種です。
2023年3月8日に、偽名の開発者Domoによって公開されました。
ビットコインの最小単位「サトシ」に対し、決まったデータを刻むことで、BRC-20規格の独自トークンを作り出せます。
これがビットコインの新しい用途として、業界の注目を受ける状況です。
BRC-20規格は、仮想通貨業界における2023年のトレンドになりました。
公開から間もなく、市場規模の急拡大を示したからです。
5月には10億ドル(約1421億円)超の時価総額を記録しており、話題性は充分といえます。
とくに注目されているのはORDIトークンで、8日のCoinpost報道時点で1.53億ドル(約217億円)の時価総額です。
このようにBRC-20規格は、仮想通貨業界で欠かせない存在なので、クロスチェーンの実現はさらなる地位向上につながるでしょう。
クロスチェーンが仮想通貨の経済圏を変える可能性
今回のようなクロスチェーンは、仮想通貨の経済圏を変えるかもしれません。
クロスチェーンとは、別々のブロックチェーン同士で取引が成立する現象です。
以上によって、次の2つのメリットが考えられます。
・運用コストの削減
たとえば今回の場合は、ビットコインのBRC-20規格であるORDIやOXBTを、イーサリアムチェーンと取引できます。
別々の種類であるトークンを、スムーズに交換できる好例でしょう。
また仮想通貨の直接交換をしやすくなれば、手数料のようなコストも削減できます。
クロスチェーンによって仮想通貨の活用が活発になれば、今より便利な世の中になるでしょう。
まとめ
ビットコインのBRC-20規格であるORDIやOXBTが、イーサリアムチェーンとの相互運用を始めました。
このようなクロスチェーンによって、仮想通貨の経済圏が活発になるでしょう。
このような技術が確立されれば、ユーザー間の直接取引が便利になります。
手数料のような運用コストの節約も期待できるでしょう。
BRC-20規格は2023年の発表以来、仮想通貨業界でトレンドになっているため、今後の動向も見逃せません。