先週のイーサリアム相場を紹介します。
週の前半は大きく価格を伸ばしましたが、すぐに元通りの相場まで下がりました。
このように不安定な状態が続いています。
イーサリアムの先週の値動きを踏まえ、今後の価格予測を解説するので、ぜひごらんください。
要点
先週のイーサリアム相場まとめ
先週のイーサリアム相場を紹介します。
GMOコイン販売所の日足チャートで見ていきましょう。
先週のイーサリアムは引き続き不安定な状況が続きました。
先週の初めである2月28日から3月1日にかけての伸びが目立ちます。
28日の始値は30万1381円、1日終値は33万8110円でした。
この間は約12.2%の上げ幅です。
しかし3月2日からは3日連続で価格を下げています。
2日の始値が33万8130円でしたが、4日は29万7237円までダウンしました。
この間は約13.8%の下げ幅です。
急に上がっては元通りという形で、安定しない印象でした。
ウクライナ情勢で投資家心理が揺らいでいる可能性
先週の不安定な相場には、ウクライナ情勢による投資家心理の揺らぎが関わっているようです。
CoinpostはIAEA(国際原子力機関)が、3日にウクライナ国内にあるザポロジエ原子力発電所にロシア軍が攻撃を起こしたという発表を報じています。
この影響で日経平均株価や米国株先物市場などが急落しており、仮想通貨もつられた可能性があるのです。
これはイーサリアムでも、有事ではとくに相場が不安定になりやすいことを表します。
ビットコインでも2月28日~3月1日に大きく値を上げたあと、翌日から値下がりが連続しました。
以上からビットコインが有事に弱い限り、同じ非中央集権型通貨であるイーサリアムも影響を受けやすいようです。
今後の価格予測は?
イーサリアムの今後の価格予測を解説します。
主なポイントは2つです。
・16日の利上げ発表前の経済情報
今後もウクライナ情勢の報道次第で、イーサリアムの不安定な相場が続く可能性があります。
ロシアによる侵攻開始や原発への攻撃など、ネガティブな報道が目立てば、それまでのトレンドに関わらず暴落が懸念されるからです。
現にイーサリアムは暴落の反動と思われる価格回復が起きたあとに、さらなるウクライナ情勢悪化報道を受けて相場が下がるパターンが起きています。
仮想通貨市場を支えるビットコインも、米国や日本の株式市場の市況につられて、値を下げるパターンが出てきました。
仮想通貨も金融商品である以上、投資家心理の大きな不安には逆らえないのでしょう。
イーサリアムはビットコインの市況につられやすいので、今後は株や仮想通貨全体の景気に気をつけてください。
3月16日には米FOMC(連邦公開市場委員会)による新たな金利決定があります。
そこで利上げが決まれば、一時的に相場暴落が想定されるのです。
イーサリアムの市場も影響を受ける可能性があるため、今後は3月16日を見据えた投資戦略が求められます。
ほかにも米では6日に雇用統計、10日のCPI(消費者物価指数)など経済指標の発表が揃った状況です。
ウクライナ情勢の地政学的リスクを抱えた状態での経済指標発表であることに注意してください。
以上からしばらくは、イーサリアムの不安定な相場が気になるところです。
まとめ
先週のイーサリアムは相場が上がったと思ったら、もとの位置まで下がるという不安定な動きでした。
ウクライナ情勢の悪化が取り沙汰されていることから、しばらく投資家心理が安定しない可能性が想定されます。
さらに今後は雇用統計や消費者物価指数、金利決定などアメリカで重大な経済指標発表が目白押しです。
重要な情報が出るたびにイーサリアムの相場が大きく変化するかもしれません。
イーサリアムの急変動に巻き込まれて損をしたくない場合は、損切りか長期持ち越しかの判断が求められます。