先週のイーサリアムとリップルは、暴落が目立ちました。
仮想通貨取引所FTXの問題から、パニック売りが集まったようです。
FTXはのちに破産申請を出しているため、今後の動向次第ではまた市場に打撃を与えるかもしれません。
イーサリアムとリップルの最近の市況と、今後の価格予測をまとめました。
要点
先週のイーサリアム市場まとめ
まずは先週のイーサリアムを見てみましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
先週のイーサリアムは、暴落が目立ちました。
8日から9日にかけての値下がりで、価格水準が落ちています。
8日の始値は22万9015円でした。
しかし9日になると、終値が16万6518円まで落ちました。
この間の下げ幅は、約27.3%です。
久々の大幅下落によって、今後もイーサリアム市場の冷え込みが懸念されます。
先週のリップル市場まとめ
先週のリップルも見てみましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
先週のリップルも8日から9日にかけて、大幅な下落がありました。
8日の始値は67.565円でしたが、9日の終値は50.092円まで落ちています。
2日間の下げ幅は約25.9%でした。
リップルもFTX問題を受けて、売り注文が殺到したと見られます。
やはり取引所が有事になったときは、市場に影響が及ぶのでしょう。
仮想通貨暴落の原因はFTXか
今回のイーサリアムとリップルの暴落は、FTX騒動が原因とされます。
2日にCoindeskによるアラメダリサーチのバランスシートのリークが起きました。
アラメダは仮想通貨取引企業で、FTXの親会社にあたります。
この時点ではイーサリアムもリップルも、そこまで市場に打撃を受けていません。
しかし7日にBINANCEのチャンポン・ジャオ(CZ)CEOが、自社保有中のFTXトークンの全売却を宣言しました。
これが仮想通貨市場の動揺を呼び、翌日から2日間の暴落につながったようです。
FTXの懸念が、BINANCE CEOのダメ押しによって現実になり、経営破綻につながったのでしょう。
以上から今後も、FTXの動向が仮想通貨市場にネガティブな影響を与えるかもしれません。
イーサリアムとリップルの今後の値動きは?
今後のイーサリアムとリップルは、しばらく様子見が賢明でしょう。
各銘柄の移動平均線つきチャートを確かめてください。
5日分が青、25日分が赤です。
まずはイーサリアムになります。
続いてリップルです。
いずれも8日~9日の暴落でデッドクロスが起きました。
ともに短期と長期の位置関係が大きく離れ、不安定な値動きが続きそうです。
価格の落ち着きを待ちながら、損切りかガチホかを慎重に決めましょう。
まとめ
先週のイーサリアムとリップルは、暴落に見舞われました。
世界的取引所FTXの財務問題と、それにともなう経営破綻が原因とされます。
個人ユーザーが出金できないなどの実害もあったため、しばらく余波が続きそうです。
これからイーサリアムとリップルへの投資を狙う場合、しばらく価格推移の落ち着きを待つ必要があります。
取引所の破綻の影響は、一服するまで時間がかかりそうだからです。
2022年はテラ(LUNA)問題でも各銘柄が軒並み暴落に見舞われました。
このように影響力のある銘柄や取引所が有事になると、市況が大きく揺らぐ可能性に注意です。
業界の有事下では価格推移だけでなく、信頼できるソースからの情報にも気を配りましょう。