8月に入り、世界的に仮想通貨のハッキング被害がまた目立っています。
2日にDeFiクロスチェーンである「Nomad」、3日にはソラナウォレットが相次いで被害に遭いました。
日本国内でもハッキングの前例があるだけに、資産を守る対策が重要です。
今回は最近のハッキング被害報道を踏まえ、我々にできる対策をまとめました。
要点
Nomadとソラナでハッキングが相次ぐ
8月2日~3日にかけて、Nomadとソラナでハッキングが相次ぎました。
まず2日のNomadは、DeFiクロスチェーンです。
仮想通貨のラップドビットコインをはじめ、1億5000万ドル(約203億円)相当の資産流出がありました。
クロスチェーンがハッカーに狙われたことで、世界中の仮想通貨ユーザーが不安になったでしょう。
Nomadは別々のブロックチェーンの間で資産移動が可能です。
ブロックチェーンの種類が違うと本来資産を移せないため、利便性が注目されていました。
しかし資産移動の柔軟性が、セキュリティの脆弱性につながった可能性があります。
このようにブロックチェーンの利便性を過信しすぎず、自己防衛に努めることが大事です。
3日にはソラナウォレットがハッキングを受けました。
被害に遭ったのはSlopeウォレットで、総額600万ドル(約7億9000万円)は流出したとされます。
ソラナは最近日本でも取引できるようになったこともあり、この被害は深刻です。
ソラナはSlopeウォレットに対するセキュリティの脆弱性は認めています。
しかしこのときのハッキングでは、セキュリティの脆弱性が直接的な原因ではないとのことです。
それでもウォレットが狙われた以上、こちらのセキュリティ対策の徹底は欠かせません。
Nomadやソラナウォレットのハッキングについて、以下の口コミが寄せられています。
我々にできるハッキング対策3つ
世界的に仮想通貨のハッキング報道が相次いでいます。
そのため現在の仮想通貨ユーザーにとっても、資産を守る対策が重要です。
ここでは代表的な対策として、以下の3つを取り上げます。
・資産の分散管理
・公共Wi-Fiは仮想通貨のために使わない
仮想通貨は取引所ではなく、ウォレットでの自己管理が望ましいとされます。
なかでもオフライン系を使いましょう。
こちらの方がセキュリティに優れているからです。
代表例がハードウェアやペーパーウォレットになります。
しかし中古のオフラインウォレットは細工を受けている可能性が高いため、新品を使いましょう。
新品のオフラインウォレットによって、安心の管理が可能です。
次は資産の分散管理です。
これは複数のウォレットや取引所を利用することになります。
分散利用で損害リスクを最小限にとどめられるからです。
たとえば1カ所の取引所にすべての仮想通貨を預けていると、盗難により残高がゼロになるリスクがあります。
2~3カ所に分散していれば、1カ所が盗難を受けても取引を続けられるのです。
以上を考えても、資産を複数の場所に散らすのは、被害対策といえます。
仮想通貨のために公共Wi-Fiを使わないことも大切です。
カフェやホテルなどでは公共Wi-Fiが設けられることがあります。
しかしこちらは、ハッキングによりアカウントの情報を盗まれるかもしれません。
公共Wi-FiによってはHTTPSで通信の暗号化をしています。
それでも不特定多数が利用する以上、ハッカーが忍び込み、アカウントを盗むように細工するかもしれません。
偽の無線回線を通して、ハッカーが持つサーバーに誘導する可能性もあります。
以上を考えても、公共Wi-Fiを使った仮想通貨へのアクセスには、リスクがともなうでしょう。
まとめ
8月に入り、Nomadやソラナウォレットで仮想通貨ハッキングが相次ぎました。
今後も類似の事件が起きる可能性があります。
被害を未然に防ぐには、ハッキング対策が重要です。
セキュリティの強い取引所やウォレットの利用だけでなく、オフライン管理を心がけてください。
ほかにも公共のWi-Fiを使わないなど、見落としがちな対策を徹底する必要があります。
仮想通貨の資産を守るには、自己防衛が欠かせません。