ブルームバーグの25日報道によると、ワールドコイン(WLD)の開発企業であるTools For Humanity(TFH)が、OpenAIや決済企業PayPalとの提携交渉をしているようです。
とくにOpenAIは、ワールドコイン同様にサム・アルトマン氏が関わっており、動向が注目されます。
ほかにも独自ブロックチェーン「ワールドチェーン」がローンチを控えるなど、慌ただしい状況です。
ワールドコインの近況について、詳しく見ていきましょう。
要点
ワールドコインがOpenAIなどとの提携を模索か
ワールドコイン開発企業とOpenAIの間で、提携の可能性があります。
サム・アルトマン氏はOpenAIのCEOで、ワールドコインの開発も主導しているからです。
2つのプロジェクトはあくまでも別個とされます。
しかしOpenAIによる動画生成AI「Sora」発表で、ワールドコインの価格が上がるなど、市場では相関性が見られるようです。
実際に提携が発表されれば、ワールドコインへの買い注文が集まるでしょう。
開発企業はほかにも、PayPalとの提携交渉に乗り出しています。
しかしブルームバーグの報道によると、提携の詳細はまだわかっていません。
具体的な計画も報じられていないため、今後の動向は不透明です。
企業提携をめぐる動向は、これからの正式発表次第でしょう。
しかしワールドコインとOpenAIは、同じ人物が主導していることから、今後の提携に期待する方もいるようです。
Xでは以下の口コミがありました。
今夏に独自ブロックチェーンを立ち上げる予定
ワールドコインは2024年の夏に、独自ブロックチェーン「ワールドチェーン」を立ち上げる予定です。
イーサリアムのレイヤー2を使って、新しいブロックチェーンを運用します。
こちらはスーパーチェーンエコシステムとして、オプティミズムと呼ばれるブロックチェーンのメインネットで稼働する予定です。
レイヤー2は近年業界で注目されているため、運用がスムーズなら需要が集まるでしょう。
ワールドチェーンは、ワールドコインのプロトコルに組み入れられる予定です。
ワールドIDの個人証明に利用し、アクセスの適正化を目指します。
ワールドコインの利便性を上げるために、独自のブロックチェーンが必要と考えられたのでしょう。
ネットワークの独自性を高めつつ、多くの参加者を集めたいようです。
ワールドチェーンの計画は、2024年4月17日に発表されました。
発表当時は、オプティミズムメインネットのアクティビティにおいて、ワールドコインユーザーの取引が半分近くを占めていました。
コミュニティの成長に応じて、専用ネットワークが必要になったのでしょう。
ワールドIDの保有者は無料ガスの利用や、優先的なブロックスペースの使用権などを得られます。
予定どおりに2024年夏にローンチされれば、話題性が高まるでしょう。
まとめ
ワールドコイン開発企業は、OpenAIやPayPalとの提携を模索しています。
とくにOpenAIは、ワールドコイン同様にサム・アルトマン氏が関わっているので、提携すれば世界的注目が集まりそうです。
大手企業との提携で、仮想通貨としての価値が上がるかもしれません。
一方、2024年夏にはワールドチェーンのローンチも控えています。
コミュニティの拡大に合わせて、独自のネットワークを確立する狙いです。
2024年はワールドコインの動向から目が離せません。