仮想通貨の大口ウォレットから、イーサリアムなどの流出がわかっています。
ウォレット「MyCrypto」創設者のTaylor Monahan氏が独自調査で、約13億円以上の被害額を語りました。
この調査は、2022年12月以降の被害が対象です。
以上からハッキング対策が欠かせません。
今回は大口ウォレットの被害状況を踏まえ、適切な被害対策をまとめました。
要点
大口ウォレットから仮想通貨が不正流出
仮想通貨の大口ウォレットから、イーサリアムなどが不正流出しています。
創設者のTaylor Monahan氏が、2022年12月以降の被害状況をTwitterで明かしました。
訳:ここ48時間以内で大口ウォレットからの資産流出がわかりました。
正確な被害額は不明ですが、2022年12月から5000ETH以上や他のトークン、NFT、仮想通貨が11のチェーンより流出しています。
比較的安全対策をしていた友人やOG(オリジナルギャングスター)もやられました。
どうしてかはわかりません。
2022年12月以降だけでも、多額の資産流出がわかっています。
被害額だけでなく、資産やチェーンの種類まで多岐にわたっているため、それだけハッキングの脅威を感じさせられます。
ウォレット利用時は、誰もが常にハッカーを警戒しなければなりません。
Twitterでは以下の口コミがありました。
ハッキングの手口とは
Coinpostは今回の被害をめぐり、ハッキングの手口として考えられることをまとめています。
それによると犯人は他人のウォレットに不正アクセスして、別のトークンをイーサリアムと交換しました。
そのあとでイーサリアムを送信して、ウォレットから流出させていたのです。
盗まれた痕跡が巧妙に隠されていることもうかがえます。
盗んだイーサリアムをビットコインに換え、取引データを混ぜ合わせるミキサーに送っているからです。
これは仮想通貨を使ったロンダリングといえます。
一方で犯人には、複数のウォレット経由も考えられます。
一人目の被害者のウォレットにアクセス後、ほかの被害者のものを経由してイーサリアムを送り継ぐ形です。
他人のアカウントを使った仮想通貨ロンダリングによって、盗難の証拠隠滅を図る狙いでしょう。
またMonahan氏は、ハッカーのMetamask利用を主張しています。
加えてほかのウォレットへの影響も指摘しました。
ハッカーの手口の巧妙化もあり、どのウォレットを使っていても、資産流出に気をつけなければなりません。
仮想通貨ウォレットの不正流出対策とは
仮想通貨ウォレットの被害を防ぐには、資産流出対策が大事です。
Monahan氏もTwitterで、以下を呼びかけています。
訳(2行目以降の3行のみ):ただひとつ読んでいただきたいのはこれです。
全資産を単一の鍵やシークレットフレーズに1年もとどめないでください。以上です。
ひとつだけのウォレットに仮想通貨をまとめていると、すべて盗まれるリスクがあるからでしょう。
オンライン上で管理するホットウォレットを使うときは、複数に分けてください。
たとえば3種類のウォレットに資産を分けていれば、1種類が被害に遭っても、残りの分で仮想通貨取引を続けられます。
ほかにもハードウェアウォレットがおすすめです。
TREZORのようなハードウェア系ならオフライン管理ができ、ハッキングのリスクを抑えられます。
仮想通貨を長期的に楽しむ場合は、管理方法に注意してください。
まとめ
大口ウォレットからイーサリアムをはじめとした仮想通貨が盗まれる被害が相次いでいます。
そのためウォレットを使うときは、ハッキング対策が重要です。
ホットウォレットを使うなら、複数に仮想通貨を分けてください。
そこにハードウェアウォレットを用いれば、さらにハッキングのリスクを抑えられます。
世界的に仮想通貨ハッキングが報じられているため、安全な管理が不可欠です。