グローバル版FTX再開の可能性が報じられています。
ウォールストリートジャーナルがFTXのジョン・J・レイCEOへのインタビューを通し、事業再建の道を明らかにしました。
これが本当なら、FTXに希望が見え始めたかもしれません。
レイCEOが受けたインタビューを通し、FTXの現況を解説します。
要点
レイCEOが事業再建の道を語る
レイCEOは2022年11月のCEO就任以来、初インタビューに応じました。
それによると、グローバル版FTX再開を模索するチームを立ち上げたそうです。
以上の背景についてレイCEOは、FTXの技術を支持する顧客を挙げています。
たとえばFTXには、ハイレベルな取引機能が見られます。
自動売買のクオンツゾーン、大口取引の分散売買であるTWAP注文など、独自のシステムが揃っているのです。
ほかにも取引所独自開発のFTTトークンもあります。
こちらはグローバル版FTXの収益額に合わせて、毎週バーンをするしくみです。
トークンとしての希少性を保ち、市場での優位を目指す狙いでした。
レイCEOはFTXのシステム上のメリットを見出しており、事業再開で再び顧客にその価値を知らせるのでしょう。
FTX再開の可能性について、Twitterでは以下の口コミが見られます。
FTX取引再開で想定されるメリットは
レイCEOはFTXの取引再開を通し、メリットを考えています。
たとえば取引再開により、顧客に多くの価値を提供できることです。
再開後の売上に自信があれば、経営再建のビジョンも見えてくるでしょう。
仮想通貨取引所の運営会社は、本来経営破綻をした場合、資産清算や交換所売却などを考えるでしょう。
しかしレイCEOは事業継続により、それらより高い価値をもたらす可能性を考えているようです。
FTXの技術的メリットもあり、信頼を取り戻せる可能性を探しているのでしょう。
以上からレイCEOは、FTXでの業務を単なる残務処理とは考えていないようです。
事業再開を通し、信頼回復を目指すのでしょう。
SBF前CEOが歓迎もレイCEOは突き放す
レイCEOは前CEOのサム・バンクマン=フリード氏(以下SBF氏)にも言及しました。
しかしSBF氏への印象はすこぶる悪く、関わりたくないようです。
一方でSBF氏はFTX再開の可能性を歓迎しながらも、レイCEOに批判的な面も見られます。
SBF氏は公式TwitterでレイCEOについて、取引再開の可能性への言及を評価しました。
訳:ここ数カ月にわたるプロジェクト崩壊以来、レイ氏がついに取引所を復帰させる発言をしたことをうれしく思う。FTX USは債務履行能力があり顧客にお金を返せることをレイ氏が最終的に認めることが未だに待たれる
上記でSBF氏は、レイ氏がFTXを復帰させてくれることを期待しているようです。
自分が育てた会社が、完全消滅を避けられることに希望を感じているのでしょう。
一方でウォールストリートジャーナルの報道では、FTXのチャプター11に基づく破産申請を誤りと語ったようです。
この点でSBF氏は、レイCEOに対し批判的感情もうかがえます。
一方でレイCEOは、SBF氏を毛嫌いしているようです。
ウォールストリートジャーナルのインタビューでも彼はSBF氏について、無益で利己的と批判しました。
さらに対話も不要としています。
レイCEOはSBF氏にかまわず、FTX再建に集中したいようです。
まとめ
レイCEOがFTX再開の可能性を語りました。
技術的なメリットを見出しているようで、それを活かして顧客の信頼を取り戻せる可能性を考えているようです。
もし実現すれば、奇跡的なニュースとなるでしょう。
一方でレイCEOはSBF氏について、関わりたくないようです。
あれだけのずさんな経営をしたSBF氏なので、触れたくないと思うのでしょう。
いずれにしてもレイCEOは独自路線で、FTX再建を目指すようです。