証券会社としても有名な、SBIホールディングスとGMOグループの有価証券報告書によって、それぞれが運営している仮想通貨取引所で大きく収益が伸びていることが発覚しました。
特にSBIホールディングス系列が運営しているSBI VCトレードは、2019年3月期累計の利益は3億5800万円でしたが、2020年3月期では61億7100万円と劇的に利益を伸ばしました。
この結果から、再び日本人の仮想通貨への参入が始まってきているのではないかと噂になっています。
SBIとGMOの取引所が大幅黒字
SBIホールディングスとGMOグループと言えば、証券会社として今まで名を馳せていましたが、最近は仮想通貨取引所事業にも参入してきています。
この2社は、東証一部に上場にしている企業である為、数か月ごとに決算の発表を行う義務があります。
その為、仮想通貨事業についての収益も、この発表を見ることによって全て把握することが可能です。
そして今回、両社の有価証券報告書によって、どちらの仮想通貨取引所も大きく収益を伸ばしていることが発覚しました。
GMOコインは前年同期比136%の結果に
GMOコインの営業収益は11億9700万円と、前年度よりも136%の上昇を見せる結果となりました。
尚、営業利益で見ると、前年度は1億8500万円の赤字だったものの、今年度は5億6700万円の黒字まで改善している為、かなり順調なことが伺えます。
仮想通貨自体は低迷していたものの、収益は増加しているということは、まだまだ市場にお金が流通していることを示しているので、仮想通貨ユーザーとしても嬉しい結果と言えるでしょう。
GMOコインは販売所及び取引所だけでなく、貸暗号資産と呼ばれるユーザーが仮想通貨を貸し付けることができるサービスを始めたことによって、ユーザーが激増したものと考えられます。
この貸暗号資産サービスを利用すれば、貸している仮想通貨に対して最大5%の金利が付くため、株の配当のように定期的な収入を得ることが可能です。
最近はステーキングサービスやレンディングが徐々に浸透しつつありますが、まだまだ5%の金利で仮想通貨を貸すことができる取引所は少ないので、貸暗号資産だけを目的としてGMOコインに登録するユーザーも少なくないようですね。
仮想通貨を長期的に保有するのであれば、GMOの貸暗号資産サービスは絶対に利用した方が良いサービスと言えるので、特に使う予定の無い仮想通貨が手元にある方はGMOコインを利用してみると良いかもしれません。
GMOコインの詳細及び登録はこちらから確認できます。
SBIの仮想通貨事業も大きく飛躍
SBIホールディングス系列のSBI VCトレードは、2019年3月期累計の利益は3億5800万円でしたが、2020年3月期では累計利益を61億7100万円まで増収させました。
およそ17倍もの利益増加となり、大幅なユーザー数の増加があったことが伺えます。
この結果はSBIホールディングスの株価にも影響しており、ここ1週間で10%ほど株価を上昇させました。
また、SBIホールディングスは株主優待として、100株以上持っている株主に対して2000円相当のリップルを配布することを決定しています。
株主優待として仮想通貨を配布するのは、日本では初めての試みなので、株への投資しかしていない人からもかなり注目をされているようです。
ただ、この株主優待にはリップル以外にも選択肢があるのですが、個人株主の20%ほどしかリップルを選択しなかったという情報もあります。
その為、まだ株ユーザーは仮想通貨に興味を示していないのではないかと疑問視する声も挙がっているようです。