FTXはここ最近、サービス拡大に動いています。
まずはオリジナルのVISAデビットカード「FTXカード」を、40カ国でローンチ予定です。
当初はアメリカだけの対応でしたが、グローバル化に踏み切りました。
またトルコ限定で、現地法定通貨リラ対応の仮想通貨ペア提供も始めました。
FTXの最近の動向について、詳細を見ていきましょう。
要点
VISAデビットカード対応を40カ国に拡大
FTXは8日、40カ国でオリジナルVISAデビットカードをローンチ予定と発表しました。
2022年3月にデビットカード「FTXカード」が開始しています。
しかしそのときは米国にしか対応しませんでした。
今回のVISAデビットカードのグローバル化では、アジアやヨーロッパ、ラテンアメリカ地域などが対象になります。
ただし日本は含まれていない模様です。
それでもFTXカードのグローバル化は、利便性を世界中に知らしめるチャンスです。
FTXカードがアメリカにしか対応していなかった時期は、試験的な意味合いがあったのでしょう。
カードのグローバル化により、多くの活用を期待できます。
デビットカードの利点は、決済と同時の引き落としです。
クレジットカードは使用額分を、期限までに払えます。
期限が来たら自動で引き落とす形がメインでした。
しかしクレジットカードだと、引き落とし時に充分なお金を用意できないリスクがあります。
しかしデビットカードなら、支払いがすぐに反映されるため、資金を把握しやすいでしょう。
FTXカードの欠点として、リワードがないことが挙げられます。
同じ取引所でもCoinbaseでは、独自の仮想通貨カードに一定のリワードを設けているのが特徴です。
今後FTXカードでも、キャンペーンがつくのでしょうか。
FTXのデビットカードは、従来のそれとは違った形で、人々の生活に役立ちそうです。
FTXカードについて、Twitterから以下の口コミが寄せられました。
トルコ限定で法定通貨リラに対応
FTXでは7日、トルコ限定で法定通貨リラへの対応も始めています。
その結果トルコでは、以下のペアをリラ建てで取引できるようになりました。
・イーサリアム(ETH)
・アバランチ(AVAX)
・グリーンサトシトークン(GST)
・ソラナ(SOL)
・トロン(TRX)
・USDコイン(USD)
・テザー(USDT)
ビットコインやイーサリアムのようなメジャー通貨も見られます。
グリーンサトシトークンやアバランチのような珍しい仮想通貨も含む形です。
トルコ在住者にとっては、リラを使ってさまざまな投資戦略を建てられるでしょう。
この新サービスのポイントは、トルコ限定であることです。
つまりリラ建ての取引は、トルコ版FTXでしかできません。
また同口座間でのアカウントだと、リラの移送も不可能です。
Coinpostの報道では、トルコリラのリスクヘッジとして仮想通貨が好まれています。
トルコでの一定の需要を見込んだFTXが、リラへの対応に踏み切ったのでしょう。
以上からFTXは、トルコでの仮想通貨市場で活躍できるのでしょうか。
トルコリラ対応についても、Twitterで以下の口コミが見られます。
まとめ
グローバルFTXが、ここのところ新サービスに積極的です。7日にはトルコ限定で、リラと仮想通貨によるペアの取引を始めました。これによりトルコでの仮想通貨市場開拓を目指すのでしょう。
また8日にはFTXカードの対応領域拡大予定も発表しました。当初はアメリカでしか使えませんでしたが、グローバル化によって利便性を知らしめる狙いでしょうか。
いずれにしてもFTXはここ最近、次々と展開を見せています。日本版FTXでも新たな動きが見られるのでしょうか。