ブロックチェーンデータ提供会社のGlassnode Studioが1BTCを保有しているアドレス数の推移を公開しました。
現時点では1BTC以上を保有しているアドレス数が約78万ほど存在しているようです。
2015年頃と比べると2倍以上に増加しており、ビットコインの普及が進んでいると考えられるでしょう。
保有者数は右肩上がりに増加
このデータによると、1BTC以上を保有しているアドレスは着実に増加しており、去年のアドレス数70万と比べると約11%も増加していることが分かります。
過疎化が囁かれている仮想通貨ですが、ビットコインの人気は衰えていないことが伺えます。
また、ビットコインの価格は大きい波があるものの、アドレス数の推移は比較的安定しており、より多くのユーザーにビットコインが行き渡っていると考えられるでしょう。
アドレス数増加の背景には、金融緩和や戦争を懸念した個人投資家による資産の避難といった理由があると見られており、今後も避難先の資産として注目をされていくことになるかもしれませんね。
コインチェックのネム流出やビットコインSVの分裂などで一時はどうなるかと思った仮想通貨ですが、やはり人々は仮想通貨への希望を捨てていないのでしょう。
1BTC保有者は全体の2.71%に含まれる
Bitcoin Rich Listによると、現在1BTC以上を保有しているアドレスは全体の2.71%しか存在していないのです。
0.1BTCを保有しているアドレスでも全体の9.77%しかいないのが現状です。
思ってたよりも少ない印象ではないでしょうか?
SNSなどで仮想通貨ユーザーを見ているともっと沢山存在しているように思えるかもしれませんが、どうやら氷山の一角だったみたいです。
この結果を見ると、現時点で1BTC以上を保有しているユーザーは相当なアドバンテージを持っていることになりますね。
ちなみに去年1月の時点では、1BTC以上を保有しているアドレスは全体の3.12%も存在していました。
なので、1BTC以上を保有しているアドレス数は増えているけれども、保有率は減っていることになります。
これは面白い結果ではないでしょうか。
1BTC以上保有しているユーザーの割合以上に、仮想通貨に参入してきている母数の割合の方が増加してきていることを意味しています。
つまり、全体から見ると1BTC保有者はより貴重な存在となってきているのです。
1BTC以上の保有アドレスだけで全体の95%以上を占めている
世界の富の8割は、約1%の人間によって独占されていることをご存じでしょうか。
いわゆる富の集中と呼ばれるものです。
この現象がビットコインにも起こっているのです。
現在市場に流れているビットコインの95%以上は、1BTC以上保有のアドレス、つまり2.71%のアドレスによって独占されています。
かなり偏った割合ですね…。
そして世界の富と同じように、一度確立された分布は長い間維持されます。
なので今後ビットコインが成長していっても、なかなかこの比率は崩れないでしょう。
今はまだまだ法定通貨に及ばない状態ではありますが、今後ブロックチェーンの発展や仮想通貨の普及によってビットコインが法定通貨に及ぶ力を持つようになる可能性を考えると、今のうちに上位ユーザーに入っておくのも悪くはないかもしれませんね。
まとめ
今回は1BTC以上のアドレス数が増加した件について紹介させて頂きました。
その数は2015年と比べると約2倍、去年と比べると約11%ほど増加しています。
この結果は、個人投資家がビットコインを投資対象として見始めてきていることを意味しており、今後のビットコインの発展に繋がる可能性があります。
とは言え、現時点で1BTC以上保有しているアドレス数は、全体の2.71%にしかなりません。
まだまだ1BTCを保有しているユーザーは貴重な存在なのです。
これを良いと見るか悪いと見るかは人それぞれですが、今後ビットコインが成長していくことを考えると、今のうち上位に入っておくことで将来的に大きなアドバンテージを取れるかもしれませんね。