要点
・ハードフォークによる影響について
ビットコインキャッシュがハードフォークを予定
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仮想通貨のビットコインキャッシュ(BitcoinCash)がロードマップ実現のため、ハードフォークによってアップグレードする予定であることが、ビットコインキャッシュの開発を行っているBitcoinABCによって発表されました。
なお、ハードフォークは今月15日日本時間の21時頃を予定しています。
また、今回はビットコインキャッシュの機能面におけるハードフォークを予定していることから、通貨が分裂する可能性は低く、新規通貨の発行予定はありません。
ハードフォークで変わること
ビットコインキャッシュは世界中の誰もが利用できる健全なお金になることを目指しています。
5月15日と11月15日の年に2回、プロトコルのアップグレードが実施されており、今回のアップグレードを通じて4点のグレードアップが行われる予定です。
・トランザクションチェーンの制限が25から50に増加。
・スクリプトでのOP_REVERSEBYTESオペコードのサポート。
・新しい「SigChecks」メソッドを使用した署名操作のカウントの改善。
・マイナーが活性化するインフラ資金計画のサポート。
ビットコインキャッシュでは、プロトコルの最適化とアップグレードにより、ピア・ツー・ピア(P2P)のデジタルキャッシュが制限を超えて何桁もスケーリングできるようになります。
グレードアップについてBitcoinABC側は
この競争の激しい業界で競争するためには、ビットコインキャッシュを継続的に改善する必要があります。私たちはビットコインABCで、ビットコインキャッシュが世界でこれまでにない最高の資金になるために必要なインフラストラクチャの構築に取り組んでいます。
としています。
ハードフォークによる各社の対応
2017年にブットコインから分裂し、新たな仮想通貨として誕生したビットコインキャッシュは、今月12日に半減期を迎えたビットコインより一足早い、日本時間の先月8日21時20分に初めての半減期を迎えたばかりです。
半減期を迎えたことで、これまでのマイニング報酬12.5BCHから6.25BCHに半減した事により、多くのマイナーの粗利益はほぼゼロになったといわれています。
一部マイナーがビットコインキャッシュのマイニングから撤退したほか、ハッシュレートの低下がみられたことが要因となり、ブロック生成が遅延しました。
今回予定されているハードフォークによる各社の対応は
・birFlyer
5月15日(金)午後4時頃から、ビットコインキャッシュ預入/送付を停止する予定。
・Coincheck
5月15日17時頃を目安にビットコインキャッシュの入出金を一時停止予定で、安定した稼働を確認次第、再開の予定
・Zaif
ビットコインキャッシュの入出金を5月15日(金)15時頃から一時停止する予定で、安全性が確認でき次第再開する予定。
・楽天ウォレット
入出庫の安全性を考慮し、2020年 5月15日(金)18時より一時的にビットコインキャッシュの出庫および楽天ウォレットへの入出庫状況の反映を停止する予定。
この間、「楽天ウォレット(現物取引)」アプリ上にてビットコインキャッシュの出庫手続きおよび入出庫状況の確認ができません。
ハードフォークによる価格への影響はある?
ビットコインキャッシュは14日4時の時点で236.780 USD(前日同時刻比+1.09%)前後を推移しています。
チャートを見てみると、先月の半減期のタイミングで一時的に価格が上昇したものの、すぐに値下がりしています。
その後、現在まで微弱な上昇を続けていますが、まだまだ価格は低迷中と言えそうです。
今後、ビットコインの値上りにつられてビットコインキャッシュも値上りが期待されていることから、しばらくはビットコインとビットコインキャッシュの価格に注目したいところです。