バイナンスは8日、自社のウォレットからビットコインがハッキング被害にあったことを発表しました。
世界一の取引所のハッキングは打撃でもありますが、すでに補填は決定しているとのことです。
要点
バイナンスが44億円相当のハッキング被害
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— Binance (@binance) May 7, 2019
Binance セキュリティ侵害の更新プログラム
バイナンス公式の発表によると、自社のホットウォレット(オンラインウォレット)から保管していた7000BTCがハッキング被害を受けたとのこと。
日本円にするとおよそ44億円相当の被害になります。
コインチェックが550億円だったので、それと比較すると規模は小さいですが、世界一の取引所として信頼を集めていたバイナンスのハッキング被害は、業界・市場に大きな影響を与えそうです。
堅調な推移を続けていた仮想通貨市場ですが、今週はバイナンスの関連する報道に注目の週となりそうです。
今後の注目ポイント
CEOザオ氏は、発表数時間後にツイッターライブに出演し、事の経緯や今後の対応について説明。
— Binance (@binance) May 8, 2019
盗まれたビットコインは補填がすでに決定している他、入出金が再開するには1週間時間がかかるとのことです。
また、ザオ氏はビットコインの「ロールバック」実施の可能性についても言及しており、現在バイナンスチームで慎重に検討しているとのこと。
ロールバック・・・ハッキングがあった取引を被害があう前の状態に戻すこと
ロールバックを実施するには、マイナー達の同意が必要になりますが、仮にロールバックが実施されれば、ビットコインの中央集権性など信用問題に発展する可能性があります。
ザオ氏は今後2,3日でロールバックの実施を決定すると述べているので、明日以降はこれに関連する報道が相場の最大材料となりそうです。
仮に、ロールバックが実施されるようなことがあれば、市場の価格に直接影響を与えることも考えられます。
まとめ
バイナンスは本日朝、自社のホットウォレットから日本円で44億円相当のビットコインがハッキング被害にあったことを発表。
CEOザオ氏はその数時間後にツイッターライブに出演し、事の経緯を説明、すでに補填することも決定しているとのことです。
ただし、同時にビットコインの取引をハッキング被害前に戻す「ロールバック」の実施も検討しているとのこと。
仮にロールバックが実施されれば、ビットコインの中央集権性といった新たな問題に発展する可能性があるので、明日以降は注目の材料となりそうです。